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日野自動車ラグビー部、「日野レッドドルフィンズ」に 工場跡地にスタジアム構想も

記者会見には大坪市長(前列左)や日野自動車の下社長(同右)、細谷監督(後列中央)らが出席

記者会見には大坪市長(前列左)や日野自動車の下社長(同右)、細谷監督(後列中央)らが出席

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 日野市役所で5月9日、日野自動車(日野市日野台3)のラグビー部「日野自動車レッドドルフィンズ」が「日野レッドドルフィンズ」へと名称変更することが発表された。

セレモニーとして、大坪市長と下社長がラグビーボールにサインした

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 1950(昭和25)年に創部された同チーム。地元密着型のクラブになることを目標に市内のグラウンドで練習を積み重ねており、1月にはジャパンラグビートップリーグ2017-2018入れ替え戦「NTTドコモ レッドハリケーンズ」戦に勝利。チーム初となるトップリーグへの昇格を決めた。トップリーグ未経験チームが入れ替え戦を勝ち昇格するのはリーグ史上初。

 トップリーグへの昇格を機に今回、より地域に密着し地元に愛されるチームになることを目指してチーム名を変更する。

 日野自動車の下義生(しもよしお)社長は「ラグビー部は創部68年と当社のスポーツ部の中でも古くから活動している。近年は下部リーグでの試合を強いられていたが、2014年に細谷監督が就任して以降、トップリーグ昇格を目指して計画的な強化を進めてきた」と説明。

 「今シーズンからトップリーグで挑戦させていただくわけだが、地域の方々と共にこの戦いを盛り上げていきたいという思いがある。会社と地域の垣根を超え相互交流の場として、チームが地域コミュニティーの活性化につながる活動をしていきたい。ラグビーの言葉で『ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン』という言葉があるが、われわれは『ワン・フォー・日野、日野・フォー・ワン』として、オール日野で一体となって活動をしていきたい。こういったことを名前で体現したいということで、企業名を冠としていたチーム名から『自動車』を取った」と話す。

 昨年、日野市内に設けていた工場機能の一部を茨城県古河市に移転したこともあり、「今はチームとしてのホームグラウンドがないが、将来的には跡地にラグビーのスタジアムを造りたいという希望を持っている。まだ工場は残っているし、70年を超えて工場として使っていたところなので、さまざまな調査もやらないといけない。スタジアム建設に向けてロードマップを描いていきたい」とも。

 チーム名の変更に合わせ、市をはじめ各団体が集まり「日野市応援団」を結成することも発表された。今後はサポーターの拡大に努めるほか、観戦バスツアーの実施や市内飲食店とレッドドルフィンズによるコラボメニューの開発などの活動を進めていくという。

 大坪冬彦日野市長は「市内の企業チームがラグビーの最高峰であるトップリーグで戦うというのは日野市始まって以来のこと。市民一堂感動している。その快挙に対して、先頭に立って応援団を結成した。企業名を持ったチームから地域との協働連携をより強く打ち出して、『日野レッドドルフィンズ』という名称に変更することを決断していただいたことに感謝する。トップリーグで活躍していただくことが一番だが、日野市の誇りあるチームに育っていただきたい」と期待を込める。

 トップリーグは8月31日に開幕する。細谷直監督は「武者震いをする半面、オール日野のたくさんの方の期待の懸かったチームとして、開幕にどのようなチームで臨むか、わくわくと強い責任感でいっぱい。トップリーグの15年の歴史の中で、昇格したチームの約半分は翌年に降格しているので厳しい世界だということは感じている。新戦力を加え総勢50数人で、ベスト8入りし上位の決勝トーナメントに進出することを目標としたい」と意気込む。

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