八王子市が6月1日、2019年8月にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)を会場にスポーツクライミングの世界選手権が行われることが決まったと発表した。石森孝志八王子市長が記者会見で明らかにした。
2020年に行われる東京オリンピックの正式種目となっているスポーツクライミング。このうちボルダリングについては、昨年から同所を会場に世界のトップクライマーが集まる大会「IFSCクライミング・ワールドカップ ボルダリング八王子」が開催されており、今年も今月2日・3日の2日間にわたって行われた。
これまで行われてきた大会の種目はボルダリングのみだったが、来夏に行われる大会ではボルダリングのほか、設定されたコースを登り制限時間内での到達高度を競う「リード」、設定されたルートを登るタイムを争うスプリント種目「スピード」、1人で各種目をこなす「複合」、視覚など体に障がいを持つ選手を対象とした「パラクライミング」の5種目を予定。石森市長は「スポーツクライミングの世界最高峰の大会となる。世界選手権の国内開催は本市が初」と話す。
オリンピック開催前年の大会ということもあり、「本市としてもしっかり準備を整えて、世界中からいらっしゃる方々をお迎えしたいと考えている」と石森市長。
「今回の世界選手権の開催決定というものも、これまでボルダリングのワールドカップを2度開催し、ある程度実績を積んできたという背景があるのだと思う。国内では初の開催だし、オリンピックの前年にも当たるので非常に注目をされる大会になると思う。注目されるだけにわれわれもしっかり対応していかなければならない。この機を捉えて、できるだけ八王子をPRしていきたい」と意気込む。