八王子市の文化施設「いちょうホール（八王子市芸術文化会館）」（八王子市本町）で8月26日、「八王子ユースオーケストラ」の第2回演奏会が行われる。会場は同館大ホール。

チェロのパート練習の様子

　2013年に弦楽アンサンブルとして結成、昨年からはオーケストラとして活動している同団体。メンバーは小学生から25歳までを中心に構成されており、今回は昨年11月以来、2回目となる演奏会を行う。

　中学生を中心に約50人のメンバーを抱える。地元の八王子学園八王子高校（台町4）出身の指揮者・川瀬賢太郎さんを音楽監督、講師として東京交響楽団のメンバーを迎えて、練習など月に3回程度の活動を行っている。

　昨年の演奏会では、プログラム中の一部の楽曲を披露するだけだったが、今回はモーツアルトの「フィガロの結婚 序曲」、フルート奏者の上野星矢さんを迎えて「フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313」、ベートベンの「交響曲 第7番 イ長調 Op.92」の3曲を演奏する予定。プログラムの全てを演奏するのは今回が初めてとなるほか、協奏曲を演奏するのも初だという。

　八王子市学園都市文化ふれあい財団の木村愛美さんは「八王子は吹奏楽が盛んだが、まずは弦楽部門を育成しようということで始まった。前回の演奏会では練習にたくさんの曲数を割けなかったので、一部を演奏する形となったが、今回は頑張って1時間半、全てのプログラムを子どもたちが演奏できるようになった。プロのオーケストラと同じプログラムを用意した」と話す。「有名な楽しい曲を集めたので、曲が好きで聞きに来ていただく方にも楽しんでいただけると思う」とも。

　川瀬さんは「僕と一緒に音楽しよう」を掲げ、子どもたちの性格や技術も把握しながら、指導を行っているという。「ユースオーケストラは何もないところから作っていかなければいけない。個人の技術の持てる範囲で最善を尽くせるように子どもたちのやる気を引き出し、生涯にわたって音楽を好きでいてもらえるよう、その魅力を伝えてもらっている」と木村さん。オーケストラとしては少なくても約70人の演奏者を必要とすることもあり、メンバー募集は随時行っている。

　「まだ立ち上がったばかり。オーケストラを盛り上げてくれるような熱い人が来てくれたら」と呼び掛ける。

　14時30分開演。全席指定で、料金は一般＝800円。4歳未満は入場不可。