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ユーロード沿い「ajirochaya」に櫓出現 「露骨で格好いい八王子」始まる

イベントの期間中、竹で作られた櫓を展開

イベントの期間中、竹で作られた櫓を展開

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 蔵や特設の櫓(やぐら)を会場にアートやパフォーマンスなど繰り広げるイベント「露骨で格好いい八王子」が1月18日、八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)に面した「ajirochaya(あじろちゃや)」(八王子市横山町)の蔵周辺で始まった。

蔵の前には鳥居を模した入口も

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 日本茶専門店「網代(あじろ)園」の建て替えに合わせ、明治時代から残る蔵、第2次世界大戦直後に建てられた日本家屋、昭和40年代に建てられ3階建てのビルをリノベーションし、道や庭など街区の整備を行い生まれた同所。今回は蔵に本社を構えるカフス(横山町)が企画・運営を手掛ける。

 蔵の周りには青竹を使った櫓を展開。竹や廃材などで建築物を造り、「空間ドローイング」という表現活動を行っている、イワモトジロウさんと海野貴彦さんの2人から成るユニット「野営」が製作したもので、ステージとしても活用している。蔵などでは期間中、美術家の吉永ジェンダーさんが手掛けた作品の展示や藤沢柊さんによるライブペインティングなどを実施。週末を中心に似顔絵や演奏の披露などさまざまなパフォーマンスを行っている「このよのはる」や「アーの人」なども登場し盛り上げる。

 ドイツ語で聖域を意味する「アジール」を八王子に作ろうと企画。「露骨に表現をする人」を「オロコツサン」と名付け、来場者が立ち話をすることをきっかけに人と出会う場にすることも狙う。サブタイトルには「ハチオウジでたゆたい遊ぶ」という言葉を据えた。

 同社の中村明博さんは「街の中に象徴的なものを作ることで、良い意味で街がざわざわして、そこから生まれる立ち話からきっかけを拾い上げ、八王子の街にマッチングさせていければ」とした上で、「来てくださった方と表現者の方が重なって、コミュニケーションが生まれることでアートになる。この場所でしかできないコミュニケーションの表現を楽しんでもらえたら」と話す。

 「遊びに来ていただいた方も感情を表現するだけで『オロコツサン』」と同じくイベントを手掛ける米谷崇亜さん。「全体を通して見ていただきたい。インパクトのある櫓を見るだけでも立ち話が始まるのでは。その上で一歩、中に踏み込んでいただければ」と期待を込める。

 「予定がなくても、ここに来れば何かが生まれたり、話ができたり、暇つぶしができるような場を作りたい」と同社の森崎泰正社長。今後もさまざま企画を進めていく方針で、「駅から離れた場所だが、ちょっと歩いてみようかなと足を運ぶきっかけがつくれれば」と意気込む。

 開催時間は11時~20時。水曜は休み。2月3日まで。

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