ベトナム料理店「コム サイゴン」(八王子市明神町4、TEL. 042-649-2966)が3月1日、京王八王子駅前にオープンした。
下倉楽器八王子店が入る内藤・落合ビル3階にオープンした同店。40坪の店内に約75席を用意する。店名は飯を意味する「コム」と、ベトナムの南に位置し現在のホーチミン市の旧称である「サイゴン」に由来。店内には現地から仕入れたという照明のほか、街中を撮影した写真やベトナムの民族印象・アオザイを着た人形などで飾り、ベトナムの雰囲気を表現する。
約50種類のメニューの中には、揚げ春巻きやベトナム風の焼き肉、野菜などを載せた混ぜビーフン(1,020円)や牛肉フォー、カニを使った団子とトマトのビーフンを合わせた「ブンリュー」(以上1,060円)などサイゴン時代の料理を再現したものが多い。トウモロコシ小エビ炒め(360円)、塩唐辛子のエビ串焼き(650円)、ベトナム風ゴーヤチャンプル(500円)など現地の居酒屋をモチーフとしたメニューや、ベトナム風ゼリー(300円、価格は全て税別)をはじめとしたデザートなども用意する。
ドリンクメニューは、ハイボールやビールなど通常のメニューに加え、ベトナムの焼酎「ルモアイ」や「ネップモイ」「333ビール」「サイゴンビール」、ベトナムコーヒーなど現地で提供されていものも豊富にそろえる。
店を手掛けるTOKYO SAIGON COLLABORATION(川崎市多摩区)のサミ・スース・バヤ社長は「都内には既にベトナム料理店はあり、そこと競争するよりは23区以外でやったほうがいいのではと思った。八王子にベトナム料理店はなく、まだ見込みがある」と話す。「サラリーマンの方に毎日通って食べてもらいたいと考えているので、手頃な価格で提供している」とも。
シェフはベトナムのホテルなどで勤務していた人たちを採用。「ベトナム料理の中でも日本人の口に合うと思うし、この時代のご飯はおいしかったので、その味を店で再現しようと思った」と、サイゴン時代に焦点を当てた。平日の昼はサラリーマンや買い物客など、夜は飲み会など、土曜・日曜は家族での利用が多いという。「女子会などでも使ってほしいし、イベントなども考えていきたい。八王子の近隣の皆さんに本場のベトナムの味を味わっていただきたい」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~23時。