八王子を拠点とするご当地アイドルユニット「8princess(エイト・プリンセス)」が8月24日、日本テレビ(港区)大屋根広場で行われた「汐留ロコドル甲子園2019」の決勝に臨み、優勝を果たした。
佐々木なおみさん、中神璃子さん、白岩愛乃さん、田ノ倉みゆきさん、清水めいさんの5人から成る「はちぷり」。全国のご当地アイドル「ロコドル」のナンバーワンを決めようと、2015(平成27)年から行われている同イベントに参戦した。イベントの主催は「日テレ・超☆汐留パラダイス実行委員会」。
インターネット投票による予選、ステージでパフォーマンスを披露する準決勝を経て、決勝を行う形を取っている。5回目となる今回は予選33組、準決勝進出15組の中から、「はちぷり」を含む6組が決勝へと駒を進めた。
「はちぷり」は、初めて参戦した2017(平成29)年と昨年の2年連続で決勝に進出。2回とも準優勝に終わっていた。統括プロデューサーを務める鷹取直比斗さんは「昨年、一昨年と2年連続で1点差の2位という結果だった。悔しさは倍にあった」と話し、「一昨年の準優勝は初めての参戦だったので、悔しさというよりは『いきなり出場して準優勝は意外にすごいんじゃないか?』と思っていたが、昨年は本気で優勝を狙い、シナリオやセットリストも考え抜いて勝ちに行っただけにショックも大きかった」と振り返る。
「今年のロコドル甲子園ではどんな審査員が来ても、ぶっちぎりの優勝をつかみ取ると1年前から決めていた」と鷹取さん。ステージでは、ご当地アイドルの本分とも言える地元自慢などはあえて抑え、「8princessがこの2年間、どれだけ悔しい思いをし、この大会に懸けてきたかということをストーリー化し、MCでアピールさせてもらった」と話す。このステージのために出囃子(ばやし)や、オリジナル楽曲を用意するなど、「正直、これだけこの大会に懸けるグループはうちだけじゃないか」と笑う。優勝が決まった今は「昨年、一昨年の忘れ物を取りに来た感覚。ほっとしている」とも。
優勝を決めた「はちぷり」は同日、横浜アリーナ(横浜市港北区)で行われたアイドルフェス「@JAM EXPO 2019」への出演権を獲得。イベントを終えたその足で横浜へと向かい、大舞台に立った。
昨年2月にはオリンパスホール八王子(八王子市子安町)で1000人規模のワンマンライブを行ったが、「目の前にスーパーメジャークラスのグループが多くいて、1万5000人以上入る会場でパフォーマンスをするのを見ていたら、正直、オリンパスホールがものすごく小さく感じた。ステージが終わって、バックヤードにいたメンバーはただのファンと化していた」と鷹取さん。
「はちぷり」は、2020年8月22日に再びオリンパスホール八王子でワンマンライブを行うことを今月22日に明らかにしたばかり。鷹取さんは「これで来年行う8周年記念のワンマンライブにも弾みがつくと思う。あくまでも八王子のアイドルといえば『8princess』と、子どもからお年寄りまで八王子市民なら誰でも知っている存在になってくれるのが最終目標」と意気込む。