猫をテーマにしたチャリティーイベント「八王子キャットビレッジフェスティバル」が10月13日、八王子駅北口の西放射線通り商店街(ユーロード)で開催される。
市民や団体、地元の大学などが協働し地域猫を支援するため立ち上げられたプロジェクト「八王子キャットビレッジ」が初めて行う今回のイベント。「猫を愛する全ての人と猫のためのチャリティー・フェスティバル」をうたい、当日は猫を題材としたワークショップや保護猫の家族を募集する譲渡会などさまざまな催しを行う。会場は中町公園~横山町公園間。
イベントに先立ち、会場で販売するグッズの商品化を目指してデザインコンテストを実施。「猫と八王子を愛する全ての人」を対象に猫を共通のテーマにし、イラスト部門・写真部門など各部門で応募を受け付けた。30作品以上が寄せられ、その中から入選作品を選定。そのイラストなどをデザインに採用したオリジナルグッズを会場で販売するほか、15時から横山町公園で表彰式も行う。当日の収益は猫のワクチン接種などチャリティーに活用する。
東京工科大学メディア学部の千種康民准教授と飼い主のいない猫を保護し、飼育希望者に譲渡する活動などを進めている「はちねこ」(八王子市初沢町)の小林結花代表の話から始まった今回の企画。「台湾にはキャットビレッジと呼ばれているところがあって、5~10年計画で八王子にも作れないかという夢を立てた」と千種さん。自身の研究室に同プロジェクトの製作委員会を置き、今春から動き出したという。
同大だけでなく、中央大学や山野美容芸術短期大学など近隣のさまざまな大学に通う学生もイベントに参加する。千種さんは「大学生が八王子の活動に参加することはなかなかできていない。日頃は演習もレビューしたらおしまいなので、部屋の中で終わってしまっている。学生にとっても自分がデザインしたものが商品になったり、売る場を手伝ったりする経験は面白いはず。それを分かってもらうことにも意味があると思う」と話す。
当日はユーロードで古本を題材にさまざまな催しを展開する「八王子古本まつり」の開催期間中であることから、千種さんは「(古本まつりに来る)何%かでも人が来てくれて、興味を持ってくれたらいい。地域猫への理解を深めてもらえれば」と期待を込める。
「周辺地域のボランティアが集まって、連携していくのがこのイベント。継続して続いていったらいい」と小林さん。楽しさを入り口として、地域猫に興味を持ってもらうことを狙っており、「三多摩地区の猫フェスにできたらいい」とも。
開催時間は10時~16時。小雨決行。