不要パソコンなどの処分サービスを行うウェブサイト「パソコンポイ」などを運営する「いっとく」(八王子市大和田町2)が1月14日、同日サポートが終了した米・マイクロソフト社のOS「Windows 7」をしのぶ動画をツイッターに投稿した。
故障したパソコンなどの買い取り・処分を行っている「ごみパソ」(大和田町2)なども運営する同社が企画・制作した今回の動画。「パソコンポイ」のツイッターアカウントに「Windows 7、やすらかに眠れ」「リツイート/いいねで哀悼の意を捧げよう」(それぞれ原文ママ)といったツイートと共に掲載された。
映像は「蛍の光」の曲が流れる中、「Windows 7」と書かれた墓石が登場。電源が入ったパソコンが次々と現れ、最後、全てのパソコンの電源が切られると、「Thank you and good bye」「R.I.P. Windows 7」(それぞれ原文ママ)の文言で締めくくられている。
同社では昨春から、「Windows 7」の延長サポート終了を啓発しようと、映画の小道具などを製作している企業の協力を得て作った発泡スチロール製の歴代「Windows」の墓石などを店頭で展示したり、ツイッターでハッシュタグ「#Windows7の思い出」を付け、サポート終了までのカウントダウンを行ったりするなど、さまざまな企画を進めてきた。
「いっとく」の永野間祐一社長は「私自身も長くお世話になった『Windows 7』へのリスペクトを表現・共有したいという思いがあった」として、今回の動画については、「OSの寿命が尽きたという概念を通じて、一般ユーザーに分かりやすくセキュリティーの危険性を周知できたらという思いから制作した」と話す。
動画の制作に当たっては、「世界的に愛されたOSなので、失礼にあたらないよう気を付けた」と永野間さん。「お世話になった世界中のユーザーを多数のパソコンで表現した。感謝の気持ちをOS、パソコンのメーカーに伝えたいという思いを墓石と『Windows』カラーのリースに込めた。しんみりと真面目に作った」とも。
2015(平成27)年には「Windows XP」のサポート終了1年を受けて、同製品との思い出を共有するサイトを運営し話題となった。「『Windows 7』でも違う形で表現できればと思い続けてきたので、今回、公開できてうれしく思う」。しばらくの間、曜日限定で製作された墓石の展示も続けるという。「『Windows 7』はもちろん、歴代『Windows』をしのびに気軽に墓を見に来てほしい」と永野間さん。
永野間さんは「早めに『Windows 10』へのアップグレードや買い替えをしてほしい」と呼び掛けており、「サポート切れのOSを使い続けるのは本当に危険な行為。動画や墓石の公開がその一助になれば。弊社はパソコンの持ち込み無料処分を行っているので、併せて活用いただければ」と話す。
墓石展示は日曜10時~16時30時ごろに行う予定。雨天中止。