プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」が3月27日、2019-20シーズンのレギュラーシーズン終了と、今シーズンを6位で終えたことを発表した。
今シーズンは、ジャパン・バスケットボールリーグ(JBL)が運営するB3リーグに参戦しているビートレインズ。JBLは同日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、「感染拡大の防止、選手・スタッフ・審判等の関係者の安全性の確保、また練習場所の確保についても難しいクラブもあり、興行の質の維持も厳しい」として、4月3日~5月3日に開催を予定していたリーグ戦60試合の開催中止を決定した。
4月以降の試合が中止されたことから、同リーグは2月24日に行われた試合をもって、レギュラーシーズンを終了。ビートレインズは、21勝19敗、12チーム中6位で今シーズンを終えることになった。
チームを率いるTHTマネジメント(八王子市子安町3)の望月舞子さんは「あと20試合あり、上位にもまだ食らいつけると思っていただけに、今回のリーグ戦中止はとても残念でならない」と話す。「しかし、これからも楽しんでバスケ観戦をしていただくために、今は全員で力を合わせ、収束に向けて耐えなければならない時だと感じている」とも。
1月には「B1」「B2」のリーグを運営する、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(JPBL、文京区)が、経営の安定性を規定する「短期的に資金難に陥る可能性が極めて低い」とは考えられないとして、チームに与えていた準加盟資格の失格を決議。その後、「残り試合を無事に戦うため」として、クラウドファンディングを始めるなどチームが大きく揺れ動く中でのシーズンだった。
「とても苦しいシーズンだったが、たくさんの方の支えで乗り越えたシーズンでもあったので、感謝の気持ちしかない」と望月さん。「今の状況では今シーズンのお礼を直接言えずにとても歯がゆい」とした上で、ファンに向け、「今シーズンも熱いご声援ありがとうございました」と感謝の意を示す。来シーズンに向け、「準備期間を多めに頂いたと前向きに捉え、しっかりと準備をしていきたい」と意気込む。
中止された試合の観戦チケットについては、払い戻しを行うという。