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八王子の美容室がカフェ出店 豆は自家焙煎、ドリップとサイフォンでコーヒー提供

入り口に焙煎機が置かれている「Plaine Coffee」

入り口に焙煎機が置かれている「Plaine Coffee」

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 国道20号(甲州街道)横山町交差点近くに10月21日、カフェ「Plaine Coffee(プレナコーヒー)」(八王子市横山町、TEL. 042-649-1779)がオープンして1カ月がたった。

さまざまなコーヒー豆の販売も行う

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 八王子市内などに美容室を展開する「CRESCENDO(クレッシェンド)」(横山町)がプロデュースし、新業態として立ち上げた同店。店内には9席を用意するほか、テークアウトにも対応する。

 店内に焙煎(ばいせん)機を備え、オリジナルブレンド「プレナブレンド」のほか、ブラジルやインドネシア、グアテマラ、メキシコ、ホンジュラスといった国の豆を取り扱う。店のロゴはコーヒーの抽出方法である、ドリップとサイフォンの2つを描いており、店でもそれぞれの方法で注文を受けてからコーヒーを入れているほか、エスプレッソマシンを使って、カフェラテなども提供する。「プレナブレンド」など各豆のドリップバッグなども販売しているほか、好みの焙煎度合いやひき具合などを自分でオーダーした上での豆の焙煎にも対応している。

 季節の果物やアイスをトッピングしたフレンチトースト(800円)、ケーキ、焼き菓子といったスイーツメニューのほか、ピザトースト(400円)、チキンとチーズのトマトサンド(500円)など、12月からはフードメニューにも力を入れていくという。

 店を手掛けるクレッシェンドの宮上武蔵さんは「以前はコーヒーが好きではなかったのだが、フランスのカフェで飲んだコーヒーがおいしくて、コーヒーにはまり出した。若い時から喫茶店をやってみたいとは思っていたが、美容室のオープンから27年がたち、年齢も57歳になって、そろそろ自分が好きなことをやる最後のチャンスではないかと思った」と話す。

 美容室の近くに店を構えたが、「美容室のお客さまの中には、どうせ飲むならおいしいコーヒーを飲みたいという方が多く、近くにあればテークアウトという形で提供できる。そのため、美容室の近くに店を出したいと思っていた」と宮上さん。「おいしいコーヒーを飲んでいただきたくて、焙煎からちゃんとしたいと昨年1年間、カフェの学校に通い、集中的に勉強をしてきた」。豆も自ら味わいたいと思ったものを選定し仕入れるなどこだわる。

 開店以降、30代以降の世代を中心にリピート客も増えているという。「テークアウトと店内飲食は半々。若い方はテークアウトが多いように思う。上の世代の方はゆっくり本でも読みながら過ごされている方が多い」と宮上さん。

 当初は3月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、半年遅れでのオープンとなった。宮上さんは「心配ばかりしていても仕方がない。お客さまへの告知に時間をかけたり、どのような豆を入れるか選別したりといったことに時間をかけた。いい準備期間になったと思う」と振り返る。今後に向け、「美容室を経営してきたこともあり、何年たってもきれいな空間であると言ってもらえるような徹底した店舗管理や、いつでも変化を求めていきながら、お客さまにとって楽しみのある店にしたい。人も空間も味も変化があり、安心して、また次も期待して、行きたいと思ってもらえるような店にしたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。12月1日からは19時までに延長。定休日もなくし、年始を除いた年中無休となる。

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