JR東日本と京王電鉄が2月5日、一部路線で行っている終電付近の列車の運転取りやめを3月12日まで延長すると発表した。

京王線も終電の繰り上げを継続する

　東京都などを対象に新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発出されたことなどを受け、1月20日から実施している終電の繰り上げ。JR東日本は中央線快速や山手線、横須賀線、東海道線など11線区、42本（土休日は40本）で運転の取りやめを実施。京王線では京王線、井の頭線のそれぞれで終電時刻の繰り上げを行っている。

　今回、緊急事態宣言が3月7日まで延長されたことなどを踏まえ、「当面の間」としていた実施期間を3月12日までとすることを発表。JR東日本はダイヤ改正を3月13日に行うため、運転時刻を元に戻すことはないまま新ダイヤに変わることになった。

　京王電鉄は5日、終電時刻の繰り上げの継続と合わせて、ダイヤ改正を3月13日に行うと発表した。新宿駅を出発し、京王八王子や乗り換えて京王多摩センターへと行くことができる最終列車について、平日は1月20日から0時21分発となっているが、それを3分繰り上げ、0時18分発に変更。井の頭線についても、渋谷発（明大前乗り換え）京王八王子・京王多摩センター駅行きの終電を、0時18分発から0時15分発にするなどダイヤ改正を行う。

　同社は昨年11月、今春のダイヤ改正で終電時刻の繰り上げなどを行うと明らかにしていた。「今回のダイヤ改正は、1月20日から実施している『緊急事態宣言発出に伴い終電時刻繰り上げ』の時刻と概ね同水準となる」と説明する。3月13日以降の各駅の新しい時刻表は同社ホームページで確認できる。