「ミニミニ 絵本八王子古本まつり」が3月27日、八王子駅前のショッピングセンター「八王子オクトーレ」(八王子市旭町)3階の休憩スペースで行われる。
絵本を1冊100円でチャリティー販売するほか、絵本を持ち込んだ人は本1冊と無料交換できる「絵本交換会」などを行う同イベント。昨年9月に開催されて以来、2回目の開催。当日の売り上げは八王子市社会福祉協議会に寄付される。
絵本や児童書は古書店「まつおか書房」(明神町4)が提供するほか、八王子市生涯学習センター(通称=クリエイトホール、東町)内の「生涯学習センター図書館」では、開催直前まで市民から不要な絵本などチャリティー本の寄贈を受け付けており、集まった本を会場に持ち込むという。同館は当日、図書館の利用者登録の受け付けや図書館の活動のPRなども行う予定。
八王子駅前の西放射線通り商店街(ユーロード)で春と秋に行われている「八王子古本まつり」の実行委員会が主催する。前回はコロナ禍の中での新たな取り組みとして平日に4時間限定で開催。100人以上が来場し、2万円を超える寄付をできたという。
イベントに携わる清水栄さんは、「チャリティーだけの独立した古本まつりを開催させていただいたところ非常に好評だった。お母さまなどが、成人されたお子さんの捨てられない、気持ちのこもった絵本を持ってきていただけることが多かった。また、図書館の利用券を作る機会がない方のため、出張で登録できるようにしていただいたところ、それも評判だった」と前回を振り返る。
今回については「緊急事態宣言が長引く中で心が寂しくなってしまっている方もいっぱいいらっしゃると思う。そこを絵本や懐かしい本を見ることで膨らませていただいて、つぼみが芽吹くように楽しい気持ちを作っていきたい」と清水さん。「皆さんの憩いの場がないので、それを作っていきたいし、ほっこりできる場にしたいと思っている。春休みに入っているところも多いと思うので、親御さんと共にお子さんに来ていただければ」と話す。
今月21日をもって東京都などを対象に出されていた新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除になったこともあり、4月に八王子・南大沢で「南大沢古本まつり」、5月に「八王子古本まつり」を開催する方向で準備を進めている。清水さんは「どういう事態になるか分からず、大規模なイベントができるかどうか分かからない中なので、小さなことを確実に1つずつやっていきたい」と意気込む。
開催時間は11時~16時。