東京都が4月1日から、八王子などで宿泊施設の客室をサテライトオフィスとして提供する事業を多摩地域で行っている。
1月には「テレワーク緊急強化月間」を設定し、出勤者数の7割削減を目指して、テレワーク実施を推進してきた都。都がホテルなどの客室を借り上げ、テレワークの場として使ってもらう事業も行っていた。
今回は個人事業主を含む都内在住・在勤で、企業などで働いている人を対象に、1日あたり100室の客室を都が確保。希望する人にサテライトオフィスとして安価で提供する事業を6月30日まで行う。
広域八王子圏では、京王八王子駅近くのホテル「ザ・ビー八王子」(八王子市明神町4)が1日15室、京王プラザホテル多摩(多摩市落合)が20室を提供する。両施設が客室を提供するのは5月18日まで。
同19日以降は、市内ではマロウドイン八王子(八王子市三崎町)、八王子スカイホテル(八日町)、多摩市では複合型宿泊研修施設「LINK FOREST(リンクフォレスト)」(多摩市鶴牧3)が利用できるようになる。
利用の際には事前の申し込みが必要で、「ザ・ビー八王子」ではメール、京王プラザホテル多摩では利用前日の23時59分までホームページで予約を受け付ける。
申し込みは1日単位で、利用可能時間は原則8時~19時。利用の際は勤務先がサテライトオフィスでの勤務を認めることを示す「利用同意書」と、都内在住者は運転免許証など、在勤者は社員証などともに勤務先の住所が分かる名刺などを持参する必要がある。
利用料金は1日1室1,000円。