八王子を舞台とした「伝承のたまてばこ ~多摩伝統文化フェスティバル2021~」が5月29日・30日、無観客・オンライン配信で開催される。
アーツカウンシル東京と八王子市、八王子市学園都市文化ふれあい財団が主催する同イベント。2016(平成28)年から毎年開催しているもので、八王子や多摩地域に伝わる伝統文化、芸能を気軽に鑑賞できる。昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け開催を見送った。2年ぶりの開催となる今年は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げる「東京 2020 NIPPONフェスティバル 共催プログラム」の一環として行う。
当初は、八王子駅北口の西放射線通り商店街(ユーロード)にある横山町公園や市の文化施設「いちょうホール」(本町)、八王子繊維貿易館講堂のそれぞれで、さまざまな催しを行う予定だった。今回、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、出演者や内容の一部を変更して、オンライン配信の形で行うことにしたという。
当日は、八王子で染めたオリジナルのテキスタイルを使って、多国籍ダンサーや演奏家がパフォーマンスを披露する「SHIKISAI ~染物(そめもの)ダンスパフォーマンス~」や「八王子芸妓(げいぎ)衆の華と粋 ~艶(あで)やかにおもてなし~」などのプログラムを公式ユーチューブチャンネルで無料配信するほか、高尾山薬王院の僧侶も出演する「楽劇高尾山 ~平家美少年哀切譚(たん)~」は、チケット販売システム「ZAIKO」を使って有料でライブ配信する。料金は800円。「東京造形大学大学院 Hachioji影絵プロジェクト」による「江戸時代のアニメーション『影絵〈写し絵〉』」には、後日の配信を予定する。
各プログラムの配信スケジュールは同イベントの公式サイトで確認できる。