音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)が7月21日、東武鉄道と協働して、SLの音を収録した「『SL大樹』大谷川橋梁を渡れ」のダウンロード販売を始めた。
土休日を中心に東武鬼怒川線・下今市駅~鬼怒川温泉駅間で運行されている「SL大樹」。東武鉄道は1月から列車が発するさまざまな音を収録したカセットテープを進呈する「SL大樹乗車キャンペーン」を行った。ティアックはカセットテープの制作に当たり、音源収録などで協力。2月にはステレオオーディオレコーダーセットなどの「SL大樹」とのコラボ商品も発売した。
今回は機関庫から出庫し、鬼怒川温泉駅に到着するまでの走行音をまとめた。ティアックの担当者は「機関車外側に設置したレコーダーによる鉄橋走行時の音や機関庫内の音など一般の方が聞くことのできないロケーションで収録した希少性の高い音源」と説明する。
2月に東武鉄道・下今市駅内の「SL展示館」で行った、音源の試聴イベントが販売のきっかけになったという。同社担当者は「大きな反響とご要望をいただき、この音源をダウンロード販売する運びとなった。臨場感や迫力のある『SL大樹の音』を体感してほしい」と呼び掛ける。
ファイルは44.1キロヘルツ、16ビットWAV形式。全20音源。「ティアックストア STORES店」で販売している。価格は800円。