オムニバスCD「八王子NOW2021」が9月15日、タワーレコード八王子店(八王子市明神町3)などで発売される。
ライブハウス「MatchVox(マッチボックス)」「八王子RIPS(リップス)」(八王子市三崎町2)の店長を務める奥泰正さんがセレクトしたバンドの楽曲を収録する「八王子NOW」。日頃からライブなどの活動を行っているバンドやアーティストなどを紹介しようと、2014(平成26)年から年1枚のペースで発表している。新作の発表は2019年以来2年ぶり。
今回は「THE ERIC MARK'S」「LEA」「THEラブソンズ」「よこたはるな」「ALL RED LAND」「YOZORA」「high jumpmaster」「うえきさくら」「ぽんこっツ」「todo」「Adler」「タンギ流」「WackMon」の13組のバンドが参加した。
奥さんは「今回は昨年出していない間に出てきた若手のバンドや、2019年のCDにも入れたが、そこから頭角を現してきたバンドを入れた。若手だけでしっかりと組めた1枚になった」と話す。「曲順は全曲を一気に聞いて、ああじゃないこうじゃないと並べ替えるなどこだわった。僕なりの気持ちを込めた」とも。
参加するバンドはコロナ禍の中でも、「MatchVox」や「八王子RIPS」でライブを続けている人たちだという。「感染対策をしながらライブをやっている子たちばかり。音楽がなきゃ、ライブがなきゃ生きていけないというタイプの人たちだと思う。この時期でもやっているバンドなので、これからも残っていけるバンドなのかなと思っている」と奥さん。
「八王子から巣立っていったバンドももともとは無名のバンドだった。これから大きくなっていくバンドを若いうちに触れられるのは今だけ。この中から第2、第3の『ハルカミライ』のようなバンドが出てくると思う。ぜひ今のうちからチェックしておいてほしい」とアピールする。「八王子の人は八王子のことが好きだと信じている。地元のまだまだ売れてないアーティストを応援していただきたい。僕はこのオムニバスを出会いのきっかけにしたいと思っているので、このオムニバスを聴いて、気になるバンドを見に来ていただければ」とも。
今月18日には、タワーレコード八王子店でアルバムに参加したバンドによる発売記念イベントを行う。開演は15時15分。その後、各バンドが全国のライブハウスを巡るツアー「全国八王子化計画2021」も展開する。コロナ禍の中だが現時点で約20本のライブを行う予定で、「感染対策をしっかりとして、できるだけ例年に近い形でライブを行っていきたい。行けるところには行きたい」と奥さん。来年1月ころには「MatchVox」「八王子RIPS」を会場としたツアーファイナルも行う計画だという。
奥さんは「バンドはツアーを巡って帰ってくると、不思議なもので気持ちの面などもあってかすごく良くなる。変わって帰ってくる子たちを見てほしい」とした上で、「その時にどういう状況になっているか分からないが、ワクチンの接種なども進み、国もある程度、観客を入れて良いと認めてくれるのであれば、たくさんの人に見に来てほしい。そして、その後、みんなで打ち上げがしたい」とほほ笑む。
CDの価格は1,080円。