JR東日本が12月1日、特急「あずさ」号の運行開始55周年を記念し、さまざまなイベントを始める。
1966(昭和41)年12月12日に中央本線・新宿~松本間で運転を始めた「あずさ」号。今年で運行開始から55周年を迎えることを受け、スタンプラリーや記念商品の販売などさまざまな企画を展開する。
同月1日からは言葉の頭文字に「あずさ」を冠した「ありがとう ずっとこのさきも さんきゅうあずさ 55<ご縁>ラリー」と題したスタンプラリーを始める。
対象店舗で専用台紙を購入し、全6種類の異なる世代の「あずさ」号をモチーフにしたオリジナルスタンプを集める。専用台紙はコンビニエンスストア「NEWDAYS」の新宿・新宿南口中央・立川・八王子・甲府・松本銘品館の各店で販売する。価格は330円。
スタンプは八王子のほか、新宿・立川・甲府・上諏訪・松本の各駅に設置する。八王子駅のスタンプは、1993(平成5)年にデビューし、2017(平成29)年に運行を始めた後継車「E353系」の登場を受けて引退した「E351系」をモチーフにした。
全種類のスタンプを集めて、八王子駅の有人改札窓口で提示した人に全駅達成記念として、かつて鉄道部品の一部だった鉄材を使った印を使って押印することができるという。同社担当者は「この機会に『あずさ』号の旅をお楽しみいただきたいという、八王子駅社員の発案で企画した」と説明する。実施期間は同月26日まで。
同月11日からは八王子駅みどりの窓口前で、運行開始55周年を記念したオリジナルバウムクーヘンを販売する。期間は同月24日まで。1月11日からは列車の側面に装着する行先標「サボ」をモチーフにしたピンバッジ販売を予定している。デザインは販売箇所ごとに異なり全9種類。八王子では「NEWDAYS 八王子店」で販売する。全てのピンバッジを購入した人には、コンプリート限定ピンバッジ付きコレクション台紙を進呈するなど企画も行う。販売は2月28日まで。
八王子駅南口コンコースで同月11日から24日まで、八王子実践幼稚園の園児が描いた「あずさ」号の塗り絵を展示するなど沿線の駅ごとでもイベントを行うほか、スマートフォン向けの観光ツアーアプリ「Spot Tour」を活用した乗車中の観光案内サービス「あずさ・かいじで行く車窓満喫の旅」を1年間にわたって行うなどメモリアルイヤーを盛り上げる。