京王電鉄が3月12日、ダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正は京王線のみで行う。同社は昨年12月10日に今春に行うダイヤ改正の概要を発表していた。
新ダイヤでは、現在の「準特急」を廃止して「特急」に名称を統合。停車駅も改め、新宿・調布間にある笹塚・千歳烏山の各駅でも停車するように変える。所要時間は、平日の朝・夜間ラッシュの時間帯では現行ダイヤと同程度となり、日中は高幡不動発新宿行きが現在の31分から34分、新宿発高幡不動行きが同29分から33分にそれぞれ伸びる。
笹塚・千歳烏山各駅への停車を受け、種別統合後の特急を利用した場合、同社は「調布以東での都営新宿線や新たな特急停車駅からの乗車機会増強、笹塚を利用した都営新宿線方面へのアクセスが向上する」と説明する。
平日ダイヤは、7時~10時台の一部区間・行き先で約1~3本のダイヤの適正化を行い列車運行の定時性を確保。相模原線の特急通過駅は、平日新宿発16時~21時台の列車で調布駅での乗り換えの改善を図る。現在、調布駅で後続列車への乗り換えが必要なところを各駅停車の列車に接続し、平均所要時間を現在の34分から30分に短縮する。新宿を16時30分~19時30分に発車する橋本行き特急については、調布駅での接続待ちをなくし所要時間を短縮する。
土休日ダイヤは、新宿・高尾山口間で運行する「Mt.TAKAO号」を通年運行に切り替えて増発。下りの新宿10時発「Mt. TAKAO 3号」と、11時発「Mt. TAKAO 5号」を増発することで、利用客が多い時間帯に高尾山口駅に到着する運行時刻へと変える。
10時~16時ごろに相模原線内を運行する特急・急行は、京王多摩センター~橋本間を各駅停車で運行するよう変更する。これにより、「新宿方面から京王多摩センター以西の各駅へのアクセスを向上する」と同社。動物園線は10時~17時台を12分間隔で運行することで、多摩動物公園エリアにある京王の施設「京王れーるランド」(日野市程久保3)や「京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)」(程久保3)を利用しやすくする。
有料座席指定列車「京王ライナー」は、昨年10月30日から土休日ダイヤを明大前駅にも停車するように変更したが、今回のダイヤ改正でそれを平日ダイヤにも拡大。「明大前を経由した井の頭線の渋谷~吉祥寺間の通勤や通学に座って快適に利用いただける」。土休日ダイヤは、現在、7時25分に京王八王子駅を出発する「京王ライナー 2号」の発車時刻を8時20分に変更し、9時20分発・10時20分発の2本を増発するなど朝の時間帯の新宿行きを改善する。
新ダイヤの各駅の時刻表は、2月14日に同社ホームページに掲載する予定。