多摩市の複合文化施設・パルテノン多摩(多摩市落合)が3月27日、大規模改修を終えプレオープンする。
全面休館前には手形アートによる「ありがとう」の看板が登場した
同施設は1987(昭和62)年に開館した。京王線・小田急線の多摩センター駅から徒歩5分ほどの場所にあり、地下1階、地上5階建て。1000席以上の席数を持つ大ホールのほか、小ホール、リハーサル室や展示室、学習室などを用意する。
2016(平成28)年7月から改修工事に向けた検討が進められ、市民参加によるワークショップなども踏まえて改修計画を取りまとめた。2019年12月には大ホールの使用を中止し、2020年4月から全面休館するなど、2年にわたって改修を進めていた。
今回は、7月1日に予定するグランドオープンに先行する形で、ロビーやミュージアム、一時保育ルームなどを用意する「こどもひろばOLIVE」、会議室、練習室などをプレオープンする。3月27日は予約不要で一部を除き館内を自由に見学できるほか、「こどもひろば」の利用を始める。4月1日からは、大ホール、小ホール、オープンスタジオなどを除く施設の貸し出しも始める。
改修後は、特別展示室があった場所がオープンスタジオとなり、作品展示やイベント会場、撮影などにも利用できるようになるほか、新たな練習室や調理ができるスペース「キッチンラボ」、美術制作などに利用できる「クラフトラボ」なども営業を始める。
グランドオープン後は、再開館記念公演などのイベントも予定している。多摩市では3月以降、公演の演目や出演者を順次公開する方針という。