西東京バス(八王子市明神町3)が4月1日、65歳以上を対象としたバス乗車券「にしちゅんパスポート65」の運用を始める。
コミュニティーバスなど一部を除いて、八王子を中心に多摩地域西部と山梨県の一部を走る同社の路線バス全路線が、1カ月間乗り放題となる同券。京王電鉄が多摩エリアで展開する「TAMa-GO」サービスを活用した実証実験として行う。
利用者は毎月20日~次月10日、スマートフォンから「TAMa-GO」のウェブサイトにアクセスし同券を購入する。同社は「購入時は発券窓口へ足を運び並ぶ必要はなく、 自宅など好きな場所でいつでも購入することができる」とアピールする。バス乗車時は乗車券をスマートフォンの画面に表示し乗車員に提示する。
このほか、「K-8」の愛称で親しまれている京王八王子ショッピングセンター(八王子市明神町3)や京王プラザホテル八王子(旭町)などに出店する店舗で同券を提示すると割引などのサービスが受けられる優待も用意する。同社は「バスを利用したお買い物やお出かけに便利な乗車券。多摩地域西部に点在する日帰り温泉などでも特典を利用することができる」と話す。
65歳以上、スマートフォンに限定して販売する乗車券は同社として初めて。東京都では70歳以上の都民を対象とした「東京都シルバーパス」を発行していることから、「発行対象年齢に達するまでは『にしちゅんパスポート65』を使い、 路線バスの積極的な利用を提案する」と同社。自家用車を手放したり運転免許証を返納したりした人には、同乗車券と路線バスを移動の代替手段とすることを呼びかける。
有効期間は購入日にかかわらず毎月1日~末日。価格は4,500円。支払いはクレジットカードのオンライン決済のみ受け付ける。販売開始は3月20日10時。