京王電鉄が3月26日、新宿・高尾山口間で運行する「Mt.TAKAO号」を何度でも利用できる「Mt.TAKAO号サブスクチケット」の販売を始める。
「Mt.TAKAO号」は、土休日に運行する有料座席指定列車。高尾山口行きは新宿・明大前・高尾山口の各駅に停車し、新宿~高尾山口間を最速43分で結ぶ。これまでは臨時列車の扱いだったが、今月12日のダイヤ改正から通年運行に切り替えられた。
同列車に乗るためには、乗車券のほかに乗車ごとに1人410円の座席指定料金がかかるが、今回は4月2日~6月26日の約3カ月間、追加の座席指定料金なしで何度でも「Mt.TAKAO号」に乗車できるサービスを始める。同社が座席指定料金のサブスクリプションサービスを提供するのは今回が初めて。
新宿9時発の下り・高尾山口行きの「Mt.TAKAO号 1号」を対象とした「Mt.TAKAO号 1号サブスクチケット」のほか、同10時発の下り「3号」を対象とした「Mt.TAKAO号 3号サブスクチケット」、同11時発の下り「5号」を対象とした「Mt.TAKAO号 5号サブスクチケット」の3種類のチケットを展開する。上り・新宿行きについては2・4・6号が対象となる。乗車の際には別途、乗車券が必要。期間中、下りの8号車~10号車、上りの1号車~3号車は同チケット専用の車両になる。
チケットの購入者には、高尾山口駅前のホテル「タカオネ」(八王子市高尾町)の「テレワークプラン」(1,800円)や「たき火セット」(800円)の20%オフ、テークアウトを除くカフェ利用の10%オフなどに加え、高尾山内にある「高尾山さる園・野草園」(高尾町)の入園料を100円引きにするなどの優待も用意する。優待はチケット1枚につき、1日1人まで利用可能。
同社は「新緑から初夏の時期にかけて移り変わる高尾山の自然を楽しむなど、高尾山エリアへの手軽なお出かけをサポートする」と話す。
予約システム「PassMarket」で「Mt.TAKAO号サブスクチケット引き換え券」を販売する。期間中、新宿駅でスマートフォンやタブレットなどの画面で引換券を提示し、チケットを受け取る。引換券の販売期間は4月30日17時まで。引き換えは4月2日~同30日まで受け付ける。初日にチケットを引き換えた人には、同社オリジナルクリアファイルを進呈する。
販売数は各チケット100枚。購入は各チケット計3枚まで。価格は2,500円。