和菓子店を展開する「紀の国屋」(武蔵村山市)が5月16日、廃業を発表したことを受け、日野市・豊田に本店を置く和菓子店「紀の國屋」(日野市多摩平1)は通常営業を続けていることを発表した。
廃業した「紀の国屋」は、1948(昭和23)年に創業。セレオ八王子店など東京・多摩地区や神奈川県を中心に約20店舗を展開していた。今回、ウェブサイトでは、「創業以来70年以上にわたってお菓子のおいしさを追求し、多くのお客さまに支えていただきましたが、力が至らず残念な結果となってしまいました(原文ママ)」と掲載し廃業を発表した。
豊田に本店がある「紀の國屋」は日野市内のほか、青梅市を合わせて4店舗を展開する。「国」の字が旧字体であることを除くと同じであるからか、ツイッターなどでは同店が廃業したと勘違いする書き込みも見られた。それを受け、「紀の国屋(本社武蔵村山) 紀の國屋(本社日野市)は別の会社」「日野の紀の国屋とは別らしい」「似た名前ですが、別の会社かと思われます」(それぞれ原文ママ)など間違えないように呼びかける書き込みもされている。
「紀の國屋」は今月17日、「別の会社です」と題したページをウェブサイトに公開し、現在も通常通り営業していることをアピールした。同店のインスタグラムでも同様の投稿がされており、「安心した」などのコメントが寄せられている。