東京工科大学（八王子市片倉町）が5月23日、新入生を対象に行ったコミュニケーションツール利用実態調査の結果を発表した。

「現在利用しているSNS」の結果

　2014（平成26）年度から行っている同調査。今回で9回目となる。4月に工学部、メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、デザイン学部、医療保健学部の新入生1358人を対象にオンラインアンケートを行った。男女比は男性＝58.9％、女性＝39.2%。回収率は73.7％。

　「現在利用しているSNS」については、99.5％が「LINE」を活用。ツイッターは84.5％だった。インスタグラムは7年連続で利用率を上げ、昨年の69.9％から75.3％まで上昇。特に女性では90.8％が利用し、昨年より5.2ポイント上げた。

　「Discord」（男性＝53.5％、女性＝21.1％）、「TikTok」（男性＝29.5.％、女性＝48.5％）の利用率もそれぞれ上昇した。昨年より「Discord」が男性で8ポイント、「TikTok」が女性で9.5ポイント上げた。フェイスブック（男性＝6.0％、女性＝3.2％）は男女とも昨年より利用率を下げ、全体では初めて5％を下回った。

　「普段、家族や友人との連絡に使っているもの」としては、99.2％が「LINEのメッセージ」を上げた。インスタグラムのダイレクトメッセージ（男性＝34.8.％、女性＝63.5％）もよく利用され、女性では昨年より6.2ポイント上昇した。調査が始まった当初は約7割が利用していた「携帯電話／スマートフォンのキャリアメール」は、全体で15.6％と過去最低となった。

　通話については、「LINE通話」が96.2％となり、「キャリアの通話機能」は30.9％となった。2020年は9.8％が利用していた「Zoom」は、昨年＝3.0％、今年＝2.2％と利用率を下げている。

　「現在利用している動画配信サービス」は、7年連続でユーチューブがトップで、今年は98.9％が利用していた。「Amazonプライム・ビデオ」（39.7％）、「Netflix」（21.6％）、「TVer」（20.2％）は利用率を上げた。特に「TVer」（男性＝12.1％、女性＝32.5％）は女性の利用率が4.6ポイント上昇するなど女性の方がより多く利用していた。「AbemaTV」（男性＝22.6％、女性＝32.0％）とニコニコ動画（男性＝25.1％、女性＝20.9％）は共に利用率が低下した。

　スマートフォンの普及率はほぼ100％で、「ガラケー」と呼ばれるフィーチャーフォンを所有している人は調査開始から初めて「0.0％」になった。「普段利用している電子マネー」は、「Suica／PASMOなど交通系」が81.2％、「PayPay」が30.1％とそのほかの電子マネーサービスと差をつけた。