謎解きイベント「桑都ツアーズ 八王子城主からの指令」が6月10日、「桑都日本遺産センター 八王子博物館」（八王子市子安町4）と八王子城跡ガイダンス施設（元八王子町3）で始まる。

イベントのポスター

　「はちはく」の愛称で親しまれている八王子博物館と、「日本100名城」の1つでもある国指定史跡・八王子城跡にあるガイダンス施設が連携して行う同イベント。2月に「はちはく」で行われた「桑都ツアーズ ～桑都物語でめぐる はちはく～」に続く企画に位置付ける。

　豊臣秀吉の軍から城を守るため、八王子城主である北条氏照から書状が届くが、一部が破れているため司令を読むことができないというストーリー。参加者には「はちはく」で「天の書」、八王子城跡ガイダンス施設で「地の書」を配布する。2つを合わせると1通の書状になり、氏照からの司令を読むことができる。

　両施設を見学し破れた書状の穴を埋めるクイズに答える。答えを並べ替えることで得られるキーワードの完成を目指す。「はちはく」で行われている企画展を見学して司令達成を目指す「人の書」コースも用意する。

　両施設を巡って司令を達成した人には、北条氏照の名が入った「武将印」、「人の書」コースを達成した人には八王子城跡のマスコットキャラクター「うじてるくん」をデザインしたシールを進呈する。記念品の引き渡しは「はちはく」で7月31日まで行う。

　「はちはく」は昨年6月、八王子駅南口の「サザンスカイタワー八王子」3階に開業した。高尾山を題材にした地域型ストーリーが「日本遺産」に認定されたことを受け、八王子の歴史文化を紹介する博物館と位置付ける。八王子市郷土資料館（上野町）の展示室が閉室し、機能を新施設へと移転するまでの間の「仮移転先」となっている。八王子城跡ガイダンス施設は、八王子城跡への理解を深めてもらおうと、2012（平成24）年にオープンした。八王子城に関する展示スペースや休憩スペースなどを備える。

　開館時間は、「はちはく」＝10時～19時、八王子城跡ガイダンス施設＝9時～17時。参加無料。今月26日まで。