八王子を拠点にフリーのアートディレクターとして活動していた「真弐遍(まにあまね)」さんの追悼イベント「マニさん追悼 マニeカフェ復活DAY!」が3月4日、レンタルスペース「MUSIC GARAGE Sheik(ミュージックガレージ・シーク)」(八王子市中町)で行われる。
「Butcher」では、「マニeカフェ」の看板を保存していたという
本名を明かさず、美術用語の「マニエリスム」から取った「マニ ルクツン」、晩年は「真弐遍」の名で活動した。客からは「マニさん」の名で親しまれた。本業に加え市内のタウン情報などを紹介するウェブサイト「ルクツン八王子WEB新聞」や、フェイスブック上で「角打ち会」「料理部」「運動部」などさまざまなグループを運営。イベントやさまざまな講座も開くなど八王子でのコミュニティーづくりにも取り組んだ。マニさんは昨年12月22日、入院先の病院で死去した。
マニさんは2012(平成24)年12月~2017(平成29)年12月、八王子駅近くの商業ビル「0426 spring garden」でイベント交流スペース「マニeカフェ」を運営していた。その後、同所は同時期にオープンした隣接するライブバー「Butcher(ブッチャー)」が借り受け、レンタルスペース「シーク」として運営している。
今回はマニさんを追悼しようと、「シーク」を1日限定で「マニeカフェ」として復活させる。マニさんから「番頭」と呼ばれ、今回のイベントを企画した石川直明さんは「マニさんの調子が悪くなってから、1回はイベントとして『マニeカフェ』をやろうと思っていた。結果、亡くなってからの話になってしまった。マニさんはもともと八王子の方ではないし知っている人も少ない。そのせいでお別れできない人も多くいた。心残りになっている人たちもいると思うので、一度そういう機会を作れたら」と話す。
「マニeカフェ」では「マニとお茶しよう」をコンセプトにしていたこともあり、「ふらっと来て、お茶を飲んで話をしたい。夜は角打ちのような感じで楽しんでもらえれば」と石川さん。当日はマニさんがこれまで手がけた作品なども展示する予定という。「彼がいろいろなものを作っていたことを知ってほしい」と来場を呼びかけるも。
「マニeカフェ」ではスタッフを務め、現在、同ビル2階でシェアスペース「Space &(スペース・アンド)」(中町)の運営を手がける賀澤志帆さんは「当時は面白いことをいろいろとやらせてもらった。そのころを懐かしんでくれる人に来てもらえたら。『Space &』に出入りしている人たちに来てもらっても面白いのでは。マニさんがよく言っていた『なんでもあり』精神で時間が過ごせたら」と話す。
開催時間は14時30分~21時。参加費は2,000円。