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京王電鉄、国に運賃変更申請提出 今秋にも初乗り140円へ

京王電鉄は10月の運賃値上げに向けて申請を行った

京王電鉄は10月の運賃値上げに向けて申請を行った

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 京王電鉄が3月24日、国土交通大臣宛てに鉄道旅客運賃の変更認可申請を行ったと発表した。

乗車キロに応じた料金は、最大で42円値上げ

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 同社は現在、普通運賃の初乗り運賃がきっぷの場合は130円、交通系ICカード利用の場合は126円となっている。今回の改定では、初乗り運賃をきっぷ、交通系ICカード共に140円に値上げする。

 乗車キロに応じた料金は、最大で42円値上げする。値上げを行った場合、現在、きっぷで390円、交通系ICカード利用で388円となっている新宿~高尾山口間の運賃は、それぞれ430円になるとしている。

 通勤定期については普通運賃の値上げに合わせた改定を行うが、通学定期については「家計負担に配慮する」として価格を据え置く。改定率は普通運賃=13.8%、通勤定期=14.1%で、割り引き率は通勤定期=37.6%、通学定期=80.1%に変わる。

 今回の改定に合わせ、京王相模原線の京王多摩川~橋本間で乗車キロに応じて設定している加算運賃について廃止を申請する方針。有料座席指定列車「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」でかかる座席指定料金は変更しない。

 運賃の値上げは消費税増税に伴うものを除くと、1995(平成7)年以来という。同社はコロナ禍の影響で同業他社と比較しても利用者が大きく減り、コロナ禍以前の水準までの回復が見込めないとして、「鉄道事業は極めて厳しい経営状況にある」と説明する。

 2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアの設置をはじめとしたバリアフリー対応などさまざまな事業を進めるに当たり、「あらゆるお客さまが安全・安心・快適にご利用いただける鉄道サービスを提供し続けていくために、不足する費用の一部についてお客さまに負担をお願いする」とも。改定を行った後の運賃について、「業界最安水準を維持する」としている。

 改定は10月に行う予定。

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