JR東日本八王子支社と大学コンソーシアム八王子(八王子市旭町)が連携した防災イベントが9月、八王子駅で行われる。
1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災から100周年となることを受けて企画した今回の催し。同コンソーシアムに参加する杏林大学(三鷹市)、東京家政学院大学(町田市)の協力の下、防災意識を高める地域活性化イベントと位置付ける。
今月9日・10日は、杏林大学の学生による「救急救命ワークショップ 『学生と学ぶ、命のそなえ』」が、みどりの窓口前で行われる。駅構内という実場面を想定して、「杏林大学救急救命クラブ(Kyorin Emergency Lifesaving Club、KELC)」のメンバーが蘇生の訓練で使う人形を使って正しい心臓マッサージのやり方や、AEDの使い方を教える。
JR東日本八王子支社の広報担当者は「災害時の人命救助の際には、自分自身の命と大切な人の命を守るため、時にはお客さま自身の努力が必要な場合も想定される。地域の皆さま、お客さまに安心して駅を利用してもらえるよう防災イベントを行う」と話す。開催時間は両日共10時30分~12時、13時30分~15時30分。
みどりの窓口横の「つながルーム」では、東京家政学院大学食物学科三澤ゼミナールによる「災害時用備蓄食品について考えよう『学生と学ぶ、食事のそなえ』」が行われている。学生が考案した災害時用備蓄食品を使った料理の方法を紹介するほか、使った分だけ新たに買い足す「ローリングストック」をテーマにした研究成果も展示する。
同大の三澤朱実教授は「もしもに備え、災害時用備蓄食品の準備は重要。災害時の食事を少しでもおいしく豊かにし、命や健康を守る料理方法を紹介する」と説明する。
開催時間は9時~20時。今月18日まで。