八王子・恩方エリアがテーマのイベント「オンガタマルシェ」が10月1日、小田野中央公園（八王子市西寺方町）で行われる。

会場の小田野中央公園

　デザインやイベント運営などを手がける傍ら、恩方エリアで雑貨店「CREAP STORE（クリープストア）」を経営する「CREAP」（西寺方町）が主催する同イベント。2018（平成30）年6月に初開催し、今回で5度目を迎える。

　出店数は約80。八王子駅南口近くのカフェ「LAMP COFFEE（ランプ・コーヒー）」（子安町1）、ちろりん村（明神町3）、メキシカンタコス専門店「TACOSUAVE（タコスアベ）」（本町）、ブリトーなどを中心としたメニューをキッチンカーで展開しながら、西八王子にテイクアウト専門店も開いている「MUNCHIES（ムンチーズ）」（散田町4）、チキンカレー専門店「Coozy Curry（コージーカレー）」（千人町2）、うなぎ高瀬（小宮町）など市内各所からさまざまな飲食店がブース出展する。

　八王子出身のタレント・大原がおりさんによる犬の洋服などを扱うブランド「Otty（オッティ）」のほか、小沢製作所（美山町）のアウトドアブランド「OZOPS（オズオプス）」、めだかやドットコム（旭町）、八王子・恩方地区の企業などが加盟する「オンガタ銀座商店会」が、八王子市夕やけ小やけふれあいの里（上恩方町）内で運営している地域物産品を扱う売店「オンガタVIEW」などさまざまな企業なども出展する。

　八王子ラーメンでまちおこしを進める市民団体「八麺会」、八王子市小津町の地域活性化に向けたプロジェクトに取り組むNPO法人「小津倶楽部（くらぶ）」、八王子市と市民が協働で作った同公園の維持・管理などを行うボランティア団体「小田野中央公園 まちづくりの会」など地元団体も参加する。

　会場には2つのステージを用意する。地元・八王子を題材にした曲を歌う「八王子少年」のほか、恩方エリアで活動する「陣馬太鼓夕やけ会」、八王子を拠点にフラダンスの普及に向けた活動を行っている「アロハ・ケ・アーヌエヌエ」などが出演する。会場を巡る「スタンプマン」がいる店で買物をした客が参加できる抽選会など企画も用意する。

　八王子市が展開するプロジェクト「八王子水辺活動チャレンジ『ミズカツ』」の一環で、浅川に住む生き物を観察する「ガサガサ」体験イベントも同時開催する。当日は11時、14時の2回開催。小学4年生以上の子どもを対象に定員は各回10人。事前の申し込みが必要で、「オンガタマルシェ」のウェブサイトで受け付けている。参加無料。

　恩方エリアの魅力を発信し続けてきた同イベント。5回目を迎えることを受け、イベントに携わるCREAPの門脇大輔さんは「このイベントを始めたことによって、商店会ができるなどほかでの動きも生まれており、前へと着々に進んでいる」と話す。「僕たちの世代がやっているのは今後に向けてのこと。誰かや僕たち自身のきっかけになるためにやっている。何もない状態から何かがある状態にはなってきた。小さな力が集まって事を動かしているという背景も知って、『田舎なのに頑張っているんだ』と温かい気持ちでのんびり楽しんでもらえれば」とも。

　開催時間は10時～17時。入場無料。小雨決行。荒天時は10月8日に順延する。