JR東日本は10月21日、工事のため中央線快速電車の八王子~高尾間で列車を一時的に運休するなどダイヤを変更する。
今回は中央線快速電車でのグリーン車サービスの導入に向けて、同日に高尾駅構内で1番線や収容線を12両に対応するなどの工事を行うことから運転計画を変更する。
八王子~高尾間では、始発から19時20分ごろまで運転本数を通常の約60%に減らす。八王子~高尾間を直通で結ぶ列車は、下り=18時6分東京発の快速高尾行き、上り=19時5分高尾発の中央特快東京行きが最後となる。
19時20分以降、終電まで全ての列車の運転を取りやめる。八王子~高尾間以外では、始発から19時20分ごろまでの豊田~八王子間について、通常の約85%の運行本数で運転する。高圧電気設備の工事に伴い、19時20分ごろから豊田~八王子間で約30分、高尾~相模湖間で約70分にわたって一時的に運休する。
運転再開後、19時50分~20時30分までの間、八王子~立川間=通常の約80%、相模湖~大月間=同約90%の運転本数にする。20時30分以降は、八王子~豊田間=同約80%、豊田~立川間=同約90%、高尾~大月間=同約80%の運転本数となる。いずれの時間帯も立川~東京間はほぼ通常通りに運転する。
八王子~高尾間では、バスによる代行輸送を行う。運転間隔は約3~5分。八王子~高尾間の所要時間は列車では約7分だが、バスでは八王子~西八王子で約14分、西八王子~高尾で約16分かかる見込み。利用には乗車区間の乗車券や定期券が必要。交通系ICカードのチャージ部分では利用できないため、事前に乗車したい区間の切符を購入する必要がある。一時的に運休する豊田~八王子間、高尾~相模湖間ではバスによる代行輸送は行わない。
JR東日本の広報担当者は代行輸送について、「列車と比較し大幅に時間がかかるほか、八王子駅、高尾駅では電車とバスの乗り換えに相当の時間がかかることが予想される」とした上で、京王電鉄・西武鉄道・多摩モノレールの各社が終日行う振り替え輸送の利用に加え、時間に余裕を持った行動を呼びかける。
今月22日の始発列車から通常通り運行する。悪天候などで工事が行えない場合は、11月25日に順延する。今回の工事で高尾駅での線路切り替え工事は完了するという。