アウトドアがテーマのイベント「はちおうでぃフェス」が3月10日、片倉つどいの森公園(八王子市片倉町)で行われる。
同イベントは八王子の産業活性化組織「サイバーシルクロード八王子」(大横町)が主催する。昨年から「アウトドアで八王子のまちづくり」をテーマに進めている取り組みの一環で行う。市内外の人に八王子でのアウトドアの魅力を知ってもらうことが目的としており、開催は昨春以来2回目。
地元企業による「アウトドア企業エリア」を展開。各企業によるアウトドアグッズの展示・販売に加え、開発中の製品の展示、ワークショップなどが行われる。
出店するのは、アウトドアブランド「OZOPS(オズオプス)」を展開する精密板金部品の製造などを行っている小沢製作所(美山町)、オリジナルたき火台の製作などを手がける金属材料店「八王子工材」(八幡町)、アウトドアブランド「MAAGZ」を展開する「フロントビジョン」(元横山町3)、アウトドアブランド「gantez works(ガンテツワークス)」を展開し、古民家ダイニング「となりわ」(横山町)や薫製食品の加工場「けむりの」(小門町)なども手がけるグッドネイバー(横山町)など21社・団体。
会場にはグリル台や炭などを無料で貸し出し、バーベキューが楽しめる「BBQエリア」、まき割りやたき火、火消しなどの体験に加え、地元町会によるヨーヨー釣りなどの催しや地元のアマチュア無線クラブによるアマチュア無線の体験運用などを行う「アウトドア・防災体験エリア」も用意する。
同団体では昨年から八王子のアウトドア情報をまとめたポータルサイト「はちおうでぃ」を運用するほか、既に製品開発などを行っている地元企業に「開発支援者」として協力してもらい、アウトドア市場への新規参入を考えている企業にアドバイスしてもらうことなどを通して、産業振興も図っている。
プロジェクトの委員長を務める住宅工営(旭町)の斉藤祥文社長は「八王子をアウトドアで盛り上げようという機運は高まっている。地域でアウトドアを事業としている皆さんともうまく連携が取れるようになり、1年前とは全く違う状況になった。新たにアウトドアの事業に参入しようという方も熱量が高い。このようなイベントを通じて、八王子のアウトドアの認知を広げていって、もっと市民を巻き込んで盛り上げていけたら」と話す。
「地域の資源を活用して、地域の産業を活性化させることにサイバーシルクロード八王子の存在意義がある。産業の発展や地域経済の発展には内需だけでは限界があって、いかに外から人を呼べるかも大事。都心からほかの県に行っていた人が八王子に行く流れが作れたらいい。キャンプだけがアウトドアではないので、もっと広い分野でアウトドアを通して八王子を盛り上げていけたら」と斉藤さん。
「サイバーシルクロード八王子」事務局の山元秀将さんは「八王子にはアウトドアの製品を製造・販売している企業がたくさんある。それが勢ぞろいするので、八王子のものづくりの魅力に触れていただきたい。アウトドアを実際に体験いただくことで、子どもからファミリー層まで楽しんでもらえるのでは。触れて、感じていただけるアウトドアの魅力が詰まったイベント」と話す。
今回のイベントでは新規参入企業も出展することから、「テストマーケティングなどの機会にもなれば」と山元さん。
開催時間は10時~15時。参加無料。バーベキューの食材や一部ワークショップの参加には別途料金がかかる。荒天時は今月24日に開催を延期する。