日野市が9月20日、地域コミュニティーのあり方を考える架空の部署「日野市妄想実現課」の研修生募集を始めた。
高校生以上、29歳以下を対象に参加を呼びかける同企画。「日野市妄想実現課」は今回のチームの名称で、日野市に実在する課ではない。
「一人ひとりが自分らしく生きるために、多様な豊かさを共につくる地域コミュニティーを形成するためには?」を研究テーマに据え、10月29日から2025年2月にかけて6回のプログラムを行う。プログラムには、多摩美術大学(八王子キャンパス=八王子市鑓水)、東京薬科大学(堀之内)、実践女子大学(日野キャンパス=日野市大坂上4)が協力する。
研修生となった人は「PlanT」(日野市多摩平の森産業連携センター、多摩平2)で行われる、ワークショップやディスカッションなどに参加。最終的に具体的なアクションプランを取りまとめる。
日野市の担当者は「これまでは『地域の課題を解決するためには自身の時間を削らなければならない』というイメージが強かったが、これからは、自分自身が感じる楽しさを起点に活動を始めて、自分のやりたいことを実現しながら、地域に暮らす人々とのつながりを通じて、新しい活動が生まれればと考えている」と話す。
「日野市妄想実現課では、多様な豊かさを共につくる地域コミュニティーのあり方を皆さんと一緒に考え、具体的なプロジェクトやアクションにつなげることを目指していく」とも。
日野市在住者でなくても応募できる。「日野市妄想実現課」の公式ウェブサイトで応募を受け付ける。定員は20人で、応募者多数の場合は選考を行う。締め切りは10月14日13時。