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京王電鉄が「9000系10両編成」車両刷新 座面は「多摩織」がモチーフ

改修後の内装のイメージ(写真提供=京王電鉄)

改修後の内装のイメージ(写真提供=京王電鉄)

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 京王電鉄が2月7日、京王線を走る車両「9000系10両編成」の改修を行うと発表した。

現在の内装

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 通勤型車両として同社が導入している「9000系」は、2001(平成13)年に運行を始めた。10両編成と8両編成があり、今回は都営新宿線への乗り入れ仕様の車両として、2006年に営業運転を始めた10両編成が対象。

 今回の改修では、VVVFインバーター制御装置や車両用補助電源装置に加え、座席や床などを更新する。室内空間は天井から床まで新たにモノトーンの物に変える。同社広報担当者は「全体の色調を落ち着いた色に統一することで、飽きのこないデザインを目指す。床から天井に向かって段々と明るく配色することで、限られた空間を広く見えるようにする」と話す。

 座面には八王子の伝統工芸品である「多摩織」をモチーフにした物を採用する。背面の「背摺り(せずり)」は商業施設や高層ビルが立ち並ぶ景観をイメージした幾何学模様の物にした。「生地にグラデーションを使うことで、郊外から都心へと移り変わる街並みの明るさを表現している」と同社広報担当者。

 全車両にフリースペースを設置するほか、改修した車両の運転開始に合わせ、外装のラッピングも新しくする。

 今春には改修した車両の運行を始める予定。

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