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多摩センター・多摩中央公園が新装開業 開園から30年、大規模改修終える

緑深い多摩中央公園

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 多摩中央公園(多摩市落合)が4月5日、大規模改修を終えリニューアルオープンする。

園内には旧富澤家住宅などがある

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 京王相模原線・多摩センター駅や小田急多摩センター駅から徒歩5分の場所にある同園。1987(昭和62)年に開園した。面積は約11万2900平方メートル。園内には、18世紀中頃~後半に建てられたとされ、明治天皇が行幸した際には御小休所として利用されたという旧富澤家住宅などがある。

 多摩市では2019(平成31)年3月、施設の老朽化が進んだことから、市民アンケートなどを踏まえて、「改修基本方針」を策定。公園全域で民間の資金も活用して公園を整備する「パークPFI」と指定管理者制度を導入し、これまで改修工事を進めてきた。

 旧多摩市立図書館本館の機能を引き継ぎ、園内に新設した多摩市立中央図書館(落合)が、2023年7月に開館するなど一部は既に供用を始めているが、今回、グランドオープンを迎える。

 今回のリニューアルでは、園内を2つのコア施設と、7つのプレースに分け整備した。「遊びの森エリア」内の「遊具広場ゾーン」には障害の有無にかかわらず誰もが利用できるインクルーシブ遊具を設置した。「大芝生広場」は防災機能の強化に向け傾斜を解消し防災設備も新設。図書館に隣接するエリアは「BOOKパーク」として、読書が楽しめるように整備した。コア施設の1つである「ケヤキハウス」や、レンガ坂沿いの「フラワー&ベーカリーカフェ」には飲食施設を整備した。

 多摩市の広報担当者は「多摩センター駅前の商業施設を抜け、パルテノン多摩の背後に広がる丘の上に位置する本公園は、開園から30年以上の歴史を刻む中で、老朽化や周辺環境の変化といった課題に直面していた。公園施設のパルテノン多摩のリニューアルや中央図書館の施設と合わせて、多摩センター地区の活性化に資する公園を目指して、2023年6月より改修整備を進めてきた。施設の更新にとどまらず、公園を単なる憩いの場ではなく、多様な人々が集い、新たな価値を生み出す場へと進化させることを目的とした」と説明する。

 当日はオープン記念イベント「パークライフショー」を開催する。公園の使い方や過ごし方などのアイデアを試す「プレースメーキング社会実験」と位置付けており、今回で5度目。当日は体験企画やワークショップなどさまざまな企画を園内の各所で行う。「今回は『公園の新しい日常が始まる!』をテーマに、生まれ変わった多摩中央公園で、音楽・アート・マルシェなど楽しみながらこれからの公園のあり方を考える場を作る」と市広報担当者。

 開催時間は11時~20時。雨天時は6日に順延する。

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