
八王子市が7月1日、「スリーボンドスタジアム八王子」(富士森公園野球場、八王子市台町)のスコアボード改修に向け、クラウドファンディングを始めた。
富士森公園(台町)内に設けられている同所。1956(昭和31)年に開場した。高校野球西東京大会の予選会場になるなど八王子市民に親しまれている。
2009(平成21)年に設置した現行の磁気反転式スコアボードが老朽化や降雨などの湿気が原因で不具合が起きていることから、フルカラーLEDを使った画面ディスプレー方式のスコアボードに改修する。
今回はふるさと納税の仕組みを活用し、返礼品を設けない寄付として市内外に広く賛同を呼びかけている。八王子市がクラウドファンディングのプロジェクトを手がけるのは今回が初めて。
スコアボードの改修にかかる総事業費は1億9,800万円。今回のクラウドファンディングでは1,000万円を集めるのが目標。7月21日時点で約160万円の支援が寄せられている。
本事業は八王子市の本年度予算に組み込まれており、クラウドファンディングが目標金額に達しなかった場合でも改修は行われる。工事は本年中に着手予定。
初宿和夫八王子市長は「クラウドファンディングは必ずやらなければならない事業には使わないのがセオリーだが、今回はやらなければいけない事業に充てる。八王子市として初めての試みなので職員が経験値を積む機会になるし、この経験をほかのことでも活用できると良い。その試金石になると思う」と話す。
寄付はふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」のガバメントクラウドファンディング専用ページと、八王子市に寄付申出書を郵送する形で受け付ける。書面は市役所本庁舎にある広報プロモーション課と富士森体育館(台町)にあるスポーツ管理課で配布する。締め切りは9月28日23時59分。