
八王子の肌着専門店「イツミヤ」(八王子市八幡町)店主の中野智行さんをモチーフにしたLINEスタンプの第2弾が8月3日、販売された。
地元商店会「八幡上町商店街くらま会」の会長も務める中野さん。ユーチューブで架空の街「八王子国」の情報番組をコンセプトに地元の飲食店で食事をする動画「八王子グルメ」シリーズを公開するなど、「ご当地ユーチューバー」としての活動も知られる。
中野さんを応援する地元有志らによる「中野ナイト製作委員会」は2019年8月、中野さんが誕生日を迎えるのに合わせて、LINEスタンプを企画・制作した。「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」「ごめんなさい」などの文言に合わせて、ポーズを取る中野さんの写真を使ったスタンプを販売した。
今回は第2弾として、「やあ」「だいじょうぶ」「よかったね」「だよね~」「坊やだからさ」「きみならできる」などの文言とともに、ポーズを取る中野さんの写真をデザインした40のスタンプを制作した。「中野ナイト製作委員会」を率いるイラストレーターの「Yamamoto Haruca」さんがプロデュースし、写真店「桃屋美術」(八幡町)の春日晃さんが撮影を担当した。
6年ぶりとなったLINEスタンプの新作について、Yamamotoさんは「中野さんを見ると何か作りたくなってしまう。クリエーティブ魂がざわざわとしてくる。今回は気まぐれで作ることになった。写真は昨年撮影した。中野さんは嫌がりつつも必ず乗ってくれる。中野さんファンのいろいろな人の意見を聞いて、前回よりもパワーアップさせた。かわいいスタンプがいっぱいでき使いやすいと思う。中野さんの作品を作るのはライフワークかもしれない。今後は中野さんを3Dスキャンして、立体作品を作り、それをみんなで着色するという企画をやってみたいし、中野さんの同人誌も作りたい」と意気込む。
春日さんは「中野さん発信の企画ではなく、Yamamotoさんのアート作品とも言える。Yamamotoさんがやりたいことをくみ取って、背中を押している感じ。中野さんは撮り始めるとすぐにスイッチが入る方で、モデルよりも撮りやすい。カット数は多かったが、1時間もかからなかった」と話す。
中野さんは「ある日突然、知り合いから自分のスタンプが送られてきて、『なんだこれ』と思った。LINEで自分の顔が来ることはないし嫌がるとみんな送ってくる。普段、知らないおじさんのスタンプを送ることもないと思う」と話す。「Yamamotoさんの絵本が大好きで、新しい作品を待っている。この才能を自分の作品づくりにも向けてほしい」とも。
価格は120円。「LINE STORE」で販売する。