京王電鉄が10月28日、旧塗装を施した「7000系」電車1編成の運行を始める。
1984(昭和59)年3月に営業運転を始めた「7000系」は、京王線としては初のステンレス車両として知られる。昨年、運行開始から40周年を迎え、トレインカードの配布や記念車両の運行などさまざまな企画を行った。
同車両はこの40年間で3度の塗装変更を行っているが、今回は10両編成の「7728」編成について、2002(平成14)年以前に採用していたアイボリーをベースにエンジ色の帯を入れた塗装を復刻する。
車両に取り付けるナンバープレートや社名板は旧仕様のものを改めて製作した。社名板は、1990(平成2)年頃まで使われていた「京王帝都電鉄」時代の「K.T.R.」表記にした。運行期間は「当面の間」としている。
京王電鉄の広報担当者は「昨年行った40周年記念イベント以降、多くのお客さまから旧塗装への復刻を期待する要望をいただいており、今回のその声に応えて行う」と話す。
同社では10月23日、「京王7000系復刻塗装記念乗車券」の販売を始めた。「京王線・井の頭線1日乗車券」の大人・小児の2枚をセットに加え、「7728」など車両に取り付けているナンバープレートをステッカーにした物(全10種類)のうち、1種類をランダムで封入する。
京王線=新宿駅西口、明大前駅、桜上水駅、府中駅、高幡不動駅、京王八王子駅、京王多摩センター駅、橋本駅、井の頭線=渋谷駅、吉祥寺駅の各駅で販売する。準備数は限定3000セット。購入は1人1会計当たり2セットまで。価格は2,000円。