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八王子市が「ものづくり産業表彰」 模型製作工・池田佳邦さんに授与

受賞した池田さん(左)と初宿市長

受賞した池田さん(左)と初宿市長

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 「八王子市ものづくり産業表彰」授与式が1月29日、八王子市役所で行われた。

初宿市長から池田さんに表彰状が手渡された

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 同表彰は著しい成果を挙げた八王子市内の事業者や個人を対象に、市が日頃の産業振興への貢献をたたえるもので、今年で15回目。2025年度は博物館など施設の展示造形物を手がけるトリアド工房(八王子市大塚)の模型製作工・池田佳邦さんを表彰した。式典では初宿和夫八王子市長が池田さんに表彰状を手渡した。

 池田さんは昨年10月、都内に勤務する技能者で模範となる人物を東京都が表彰する「東京都優秀技能者(東京マイスター)」知事賞を受賞した。都は池田さんの功績を「国内有数の国指定重要文化財を扱える企業において、43年間にわたり、博物館等の展示造形物レプリカや各種模型製作・文化財の保存・修復に従事しており、その卓越した専門知識・技能は模型製作工として官公庁などから高い評価を受けている」と説明する。

 池田さんは「当初は大きな地形の模型や街並みの模型を作ることが多かった。活動を続ける中で『土器や古文書などの文化財を劣化や散逸から守るために複製できないか』と依頼を受けるようになった。そこで、模型作りと同じ材料や手法を使って再現できないかと試行錯誤を重ねてきた」と話す。

 「現在は3D計測技術や3Dプリント技術が普及しているが、それまではアナログな手法を使って実物と同じようなレプリカを作る技術を習得した。大きな仏像から古文書の複製、実物大の竪穴式住居の復元、発掘された遺構の保存なども行ってきた」とも。

 75歳となった現在も日々、仕事に取り組んでいるという池田さん。「小さな矢尻のようなものから建物の一部まで、どのような依頼にも対応できるよう日々勉強している」と話す。

 初宿市長は池田さんとの歓談で、これまでに携わった文化財の中で保存・修復が大変だったエピソードや、作業を行う上でのこだわり、後進育成に向けた取り組みなどについて話を聞いた。

 初宿市長は「八王子の中でものづくりを担っていること、卓越した技能で八王子をけん引していることに心から感謝する。『東京マイスター』として東京都から認定されたことは、八王子のものづくりの誇りでもある。八王子の文化財の保存・活用にも力を貸していただいていることにも感謝申し上げる」と池田さんをたたえた。

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