西東京バス(八王子市明神町3)は12月1日、新宿駅始発の深夜急行バスの運行開始など、深夜帯への新たな取り組みを開始する。
同社は八王子のほか、福生市、あきる野市などを中心に多摩西部と山梨県の一部でバスを運行している。昨年9月には子会社だった「多摩バス」(明神町3)からバス運行事業を譲り受け、2社の路線を統一。現在でも多摩バス当時の車体が併存する形で運行が行われている。
新たに始める深夜バスは新宿駅西口から八王子方面、福生方面に向かうもの。「八王子・高尾便」と「拝島・福生・羽村・小作・河辺便」としてそれぞれ1日1本運行する。「弊社では1989年12月から1998年12月まで、『新宿駅~八王子駅北口~楢原町』の深夜急行バスを運行していたので、今回11年ぶりに深夜急行バスを運行することになる」と同社営業担当の江藤さん。「今回の深夜急行バス運行開始により、新たな需要を掘りおこすとともに沿線価値の向上を図ることができれば」。
発車時間は八王子方面が1時5分、拝島方面が0時50分。「中央線、青梅線の終電後に1便設定した。これにより終電後であっても、お客さまに安心して帰宅いただける」。ターゲットは多摩西部から都内へ通勤している人たち。「仕事や遊びなどで遅くなり、終電にご乗車できなかった場合でも、弊社の深夜急行バスで安心して帰宅いただければ」と江藤さん。「女性のお客さまにも安心してご利用いただけるように『女性専用シート』もご用意した」。
八王子方面の場合、新宿駅を出発後、中央道を通って、市内の停留所「馬場谷戸」から終点「恩方車庫」まで計11カ所に止まる。終点までの乗車時間は1時間15分。運賃は「馬場谷戸」まで3,000円、終点「恩方車庫」まで乗車した場合は3,500円。新宿駅西口バスターミナルの16番乗り場から発車する。
同日からJR福生駅、小作駅のそれぞれで発車する深夜帯のバスの運行時間も拡大する。「青梅線の終電までバスを接続させることにより、仕事や遊びなどで遅くなっても、お客さまに安心して帰宅いただける」と江藤さん。福生駅では4本、小作駅では5本を増発。運賃は通常の倍になる。