工学院大学が単行本「コーキシン研究室」刊行-25の研究室巡る

「工学院大学 コーキシン研究室」のカバー

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 工学院大学(八王子キャンパス=八王子市中野町)は11月12日、ダイヤモンド社(渋谷区)から書籍「工学院大学 コーキシン研究室」を刊行した。

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 同大学は1887(明治20)年に開校した工業実業学校「工手学校」が前身。今年で開学122年になり、「私立の工科系大学としては最古の伝統を誇る」(同大学広報部部長の加藤さん)。現在、新宿と八王子にキャンパスを展開。大学に約6,000人、大学院に約550人が在籍しており、このうち、同大学工学部の1・2年次と2006年に新設されたグローバルエンジニアリング学部の1・2年次が八王子のキャンパスで学んでいる。

 これまでに約10万人の卒業生を送り出してきたが、「『校名は聞いたことがあるが、どこにあるか知らない』『そんな大学あるの』など一般の方々には認知されていない現実がある」と加藤さん。「そうした一般の方に本学を知っていただきたいと考えていたところ、単行本を発行しないかとの申し出があった」。

 最初は普通に大学の学部、学科紹介のような「案内本」を考えた。しかし、「工科系大学は『ものづくり』が生命線なので、研究室案内書とし、できるだけわかりやすく研究内容や教員の人柄、そして学生のアクティビティが見える形で紹介することにした」と加藤さん。

同書の中では高校2年生の男子と女子2人が大学の研究室を巡っていき、その研究内容などを尋ねていく。「ゼロから工学に接して、大学はいいな!工学は面白い!と成長していく過程と感動を重視した」。「誰にでも研究内容を理解できるよう、解説するためにこの手法を取り入れた」とも。

 今年6月、広報部内に編集委員会を立ち上げ、出版社のライターなど4人で計25の研究室を取材。編集委員は夏休み返上で作業に当たったという。タイトルを「コーキシン」とカタカナにしたのは「漢字だと堅苦しいから」。「わたしたちが子どものころから持っている不思議に思う気持ち、興味を持って熱中した状況を表現するものとして『コーキシン』とした」。

 「学長は自分の執務室にこの本を飾っている」と加藤さん。「先生方も本学卒業生の集まる時に、この本を宣伝するので見本に欲しいと積極的に宣伝してくれている」。しかし、取材を受けた人たちは「あまりにもイラストが似ていて、無言…」と加藤さん。

 仕様はA5判、240ページ。価格は1,500円。

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