同人ショップのメロンブックス（千代田区）は2月27日、全国で20店舗目となる「メロンブックス 八王子」店（八王子市中町）をオープンする。

　同社は1998年に北海道・札幌市で開業した同人ショップ。現在までに全国で19店舗を出店しており、関東近郊では栃木、群馬、埼玉、神奈川、東京に店舗を展開。都内へは2002年8月に秋葉原へ出店して以来7年ぶり2店舗目となる。「地区人口が多く、また大学などの数も多数あるため、弊社のお客さまの層としても厚いところにあたる学生の方が多く見込める」と同社企画広報部の小池さん。「中央線・総武線を使えば、秋葉原などに出ることはできるが、八王子を中心とした西東京地区の利便性なども図るため出店を決めた」。

　店舗面積は約85坪。コミックや雑誌、CD、DVDなどのほか、同人誌や同人CDなども取り扱う。「秋葉原店では手狭なところも多いが、広い面積と駅からの好アクセス、1階の路面店ということで、お客さまにも来店しやすいものになっていると思う」と小池さん。

　同社ではNHK BS2で放送されていた番組「ザ☆ネットスター！」のオープニングイラストを担当していた風上（かざかみ）旬さんによるマスコットキャラクター「めろんちゃん」を展開。これに合わせ、出店している地域に合わせたポイント交換グッズとして「ご当地キーホルダー」を用意している。「めろんちゃん」は「クリスマスイブの夜に夕張のメロン畑で雪に埋まっているところを発見された」という設定。これをベースに札幌では夕張メロンを、仙台では伊達政宗を、秋葉原では「おたく」をと店舗のある地域の特性に合わせてキャラクターをデザインし、キーホルダーにしている。

　八王子への出店で用意したのは「天狗めろん」。「霊山としても長い歴史のある高尾山の天狗伝説より、今回のキーホルダーとして採用した」。開発にあたっては、「『高尾山＝天狗伝説＝天狗めろん』という図式がどれほど浸透して、どううまく知っていただけるかが不安だった」と小池さん。「反応を見る限りでは、皆さま良くご存知のよう。後は、せっかくのイラストをつぶすことなく、より良いクオリティーでお届けできるようにしたいと思っている」。キーホルダーは商品購入時に付与される「メロンブックスリブレットポイント」300点分から交換できる。「天狗めろん」キーホルダーは八王子店でのみ交換可能。

　営業時間は11時～21時。オープン初日の今月27日は開店時間を1時間前倒しするほか、オープニングフェアも行う。