八王子育ちのブランド豚「TOKYO X」、地元レストランがメニュー化

スペシャルメニューの一つ「TOKYO Xのロースト」

スペシャルメニューの一つ「TOKYO Xのロースト」

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 村内ファニチャーアクセス八王子本店内に出店する「カフェレストラン ルーブル」(八王子市左入町、TEL. 042-691-1807)は現在、ブランド豚「TOKYO X(トウキョウ・エックス)」を使った特別メニューを提供している。

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 「TOKYO X」は、東京都畜産試験場(青梅市)が「東京の地域特産豚肉」を目指して、1990年から1997年まで7年かけて開発した豚。バークシャー種・デュロック種・北京黒豚の3品種をかけ合わせたもので、日本唯一の合成種豚となっている。現在、都内では10人前後の農家が生産を行っており、販売店舗が限られているため、入手しにくい「幻の豚肉」として知られる。

 メニュー開発のきっかけは6年前に試みた「地産地消」のメニュー作り。「最初は野菜で試みたが、なかなかうまくいかなかった」と同店料理長の清水さん。「季節によって野菜の種類の安定供給が困難で、野菜の種類が頻繁に変わると対処できない。仕入れ値も地産野菜のほうが高い」。店まで配達してもらえない事もネックになった。「自分で直売所に野菜を取りに行こうと思い、しばらく通ったが、毎日のことなので仕込みなどへの時間が取れなくなってしまい断念した」と振り返る。

 そこで、野菜から肉に目を向けた。「地元で養豚している豚肉で、インパクトもブランド力もある」と今年1月、「TOKYO X」を育てる澤井農場(高月町)に自ら出向き交渉。「値段、仕入れ手段などの問題はあったが、反応はすごく良かった」と清水さん。「一番おいしい状態で提供できるように」と副料理長とともにメニューを考え、4月1日から提供を始めた。

 メニューは3種類を用意。「一番の売り」だという「TOKYO Xのロースト」を中心としたメニューでは、ソースにこだわった。「豚肉はフルーツとの相性がいいので、マンゴーソースにした」と清水さん。

 揚げてトンカツにした「TOKYO Xのロースカツ」も提供。こちらもソースにこだわり、3段階で味を楽しめるようにした。「まずはそのままで。次にスパイシーなソースで。そのソースに黒ゴマのペーストと、すった黒ゴマを混ぜると、よりまろやかに味わえる」と清水さん。店のカレーと組み合わせた「TOKYO Xのカツカレー」も用意する。

 価格はすべて2,350円。営業時間は11時30分~20時(水曜は18時まで)。

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