子どもたち向けに80の科学実験-工学院大学で夏恒例「理科教室」

昨年の「理科教室」の模様。今年は「電動カート」「鳥人間プロジェクト」「発泡入浴剤の制作」などさまざまなテーマの実験を行う。

昨年の「理科教室」の模様。今年は「電動カート」「鳥人間プロジェクト」「発泡入浴剤の制作」などさまざまなテーマの実験を行う。

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 工学院大学(新宿区)は8月28日・29日、小学生・中学生・高校生を対象としたイベント「工学院わくわくサイエンス祭 理科教室」を開催する。会場は同大学八王子キャンパス(八王子市中野町)。

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 同イベントは毎年夏に行っており、今年で17回目。地域の子どもたちを対象に「大学の先生と楽しむ理科教室」をコンセプトに開いている。2004年には文部科学省が実施する「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された。これまでの総来場者数は10万人を超える。

 「子どもたちの目を理科・科学に引きつけるためにも、わかりやすい科学の原理、不思議な科学現象、面白い実験、楽しい理科遊びなどを広く紹介し、これらを大学の先生や大学生と一緒に体験させる」と同大学理科教育センターの柏木さん。「そうすることで科学技術の面白さや夢を伝え、科学技術が身近な存在であることを認識させるために理科教室を企画した」。子どもたちからは「学校の理科が嫌いだったが、理科が好きになった」「自分の興味のあるテーマに参加し、体験できて面白かった」などの反響があるという。

 昨年12月にプロジェクトを進めるメンバーを決定。教職員の指示を受け、学生たちが動き出したのは今年4月から。「当日は全教職員参加のもと、大学生・大学院生が主体となって開催する」と柏木さん。「環境にやさしい発電方法を体験しよう」「コマ撮りビデオを作ろう」「天文台を見てみよう」など、体験・見学・自作などさまざまな手段で子どもたちに科学の楽しさを伝えていく。

 今年設定したテーマは計80。このうち、「3Dメガネを作ろう」「地球にやさしい燃料電池機関車に乗って環境問題を考えよう」など、27テーマは新規に立ち上げた。「毎年、イベント終了後に精査している。対象年齢も高校生までだんだんとグレードアップし、新しいテーマへの入れ替えも行っている」と柏木さん。今回は北京航空航天大学など、計5団体も自らテーマを用意し参加する予定。

 開催時間は10時~16時。一部テーマでは、参加の際に整理券の配付や抽選を行う。

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