オリンパス(新宿区)は8月24日、来春から運用を開始する新しい「八王子市民会館」(八王子市子安町4)のネーミングライツを取得し、名称を「オリンパスホール八王子」とすることを発表した。
現在の市民会館は1963(昭和37)年に上野町に開館。八王子駅南口の再開発に合わせ、再開発ビル「サザンスカイタワー八王子」への移転が決まっており、新市民会館は来年4月2日に開館する予定。
同社は1963(昭和37)年に八王子事業場(現在の技術開発センター石川、石川町)を、1988(昭和63)年に技術開発センター宇津木(久保山町)を設立。現在、約3,600人が八王子で働く。
市が今年6月、法人を対象に行った「ネーミングライツ・スポンサー募集」に同社も参加。「経営理念の『Social In』にあるとおり、八王子においても地域経済や文化・芸術の発展に寄与するなど、さまざまな地域貢献活動を推進してきている」と同社広報・IR室の大島さん。「今回、スポンサーとしての応募を契機に、より一層の文化・芸術の振興と地域活性化に貢献することができる」。
募集に合わせ、市が行った現地視察会に参加。「立地の良さはかねてから理解できていたが、内部を見学させていただき、さまざまなイベントに対応可能な広さのステージを有し、またステージと客席が一体感のあるホールという印象を受けた」。新市民会館は同ビルの地上41階中4階~10階のフロアを使用。幅43メートル、奥行き20メートルの舞台を備え、最大約2,000人を収容できる。「このホールであれば、数多くのイベントが招致されることが想像でき、ネーミングライツを取得する価値が高いと考えた」とも。
ネーミングライツの使用期間は、2011年4月1日から10年間。契約期間中、当初5年の命名権料は年額2,500万円。市は命名権で得た収入を新市民会館の事業や施設運営に生かす方針。