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八王子駅南口の日本茶・中国茶カフェが2周年-マンションの1室を改装

茶を入れる「升階茶寮」店主の山本哲也さん

茶を入れる「升階茶寮」店主の山本哲也さん

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 八王子駅南口近くの日本茶や中国茶を扱うカフェ「升階茶寮」(八王子市寺町、TEL. 042-626-2470)が4月で2周年を迎える。

マンションの一室を改装した店内

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 同店は「日本茶インストラクター」の資格も持つ山本哲也さんが2009年4月に開店。マンション2階の1室を改装し、カウンター席とテーブル席計12席を設ける。「当時、紅茶を出す店は多くあったが日本茶や中国茶にこだわった店は八王子に無かった」と山本さん。「自分がお茶好きだったこともあり店を出した」

 中国茶だけでも20種類を用意するなど、山本さんが自身の舌で確かめ気に入ったものを基準に選定。現在、酒や軽食を含めて約80種類のメニューを提供する。日本茶では煎茶を濃く入れた「煎茶エスプレッソ」(750円)などのほか、ほうじ茶や抹茶、中国茶ではプーアール茶、苦味があり健康茶としても知られる「苦丁茶(くちょうちゃ)」(以上700円)などを幅広く用意。「お客さまのご希望に合わせておすすめすることもある」と山本さん。

 カウンター席に接するキッチンには鉄釜や鉄瓶などを用意し、注文を受けてからその都度湯を沸かす。「お茶をいれているところを見たいとおっしゃるお客さまもいらっしゃるし、私もお茶が好きなのでその気持ちは良く分かる」と山本さん。「中国茶は土瓶を使った方が香りが良く出る」と扱う茶によってはいれ方を変え、冷茶は「味の輪郭がはっきりする」と熱い茶を濃く入れて氷で冷やすなどこだわる。

 軽食については、猫の肉球の形をした「にくきゅう最中」(250円)などを用意。「メーンはお茶なので、それとぶつからないものを用意している」。2月はバレンタインデーを迎えることを受け、ガトーショコラを用意するなど季節限定のメニューも登場する。客単価は1人あたり700円~1,000円ほど。「お茶を飲みながらゆっくりされていく人が多い」

 ネットオークションで集めたアンティークな品々のほか、山本さんが好きだという猫のグッズを飾る店内。「京都の町家建築が好き」とベランダは坪庭に改装するなど居心地の良い空間作りにも力を入れた。「マンションということもあって、今まで気付かなかったがたまたま看板を見つけて入ってみたという人が多い」と山本さん。「今はご近所の皆さんに常連客になっていただいている」という。

 今後は「お茶とお酒を合わせたカクテルを増やしていきたい」と山本さん。インストラクターの資格を生かし、「お茶のいれ方教室などもやってみたい」と意気込む。

 営業時間は14時~24時。月曜、第2・第4日曜定休。

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