高尾梅郷(八王子市裏高尾町)周辺で3月12日・13日、梅の花をめでながら散策を楽しむイベント「高尾梅郷うめまつり」が行われる。
浅川町から裏高尾町にかけての旧甲州街道・小仏川沿いには梅林が点在しており、これらの梅林は総称して「高尾梅郷」の名で知られる。上椚田橋(高尾町)から始まる遊歩道沿いの「遊歩道梅林」、国史跡の小仏関所跡(裏高尾町)周辺に20本ほどの梅が並ぶ「関所梅林」、高尾天満宮に程近い「天神梅林」、旧甲州街道沿いの「湯の花梅林」などのほか、中央道沿いにも1,400本もの梅の木がある木下沢梅林や小仏梅林などがあり、合わせて約1万本の梅の木を見ることができる。
3月初旬から中旬にかけて梅の花が見頃を迎える高尾梅郷。これに合わせ、毎年同イベントが行われており、今年で32回目を迎える。両日、梅を見ながらスタンプを押して回る「観梅記念スタンプハイク」を実施。遊歩道梅林から湯の花梅林までの4つの梅林でそれぞれスタンプを集めると景品と交換できる。JR高尾駅や京王線・高尾山口駅を始点に4つの梅林を巡った場合、所要時間は片道で40分ほどだという。スタンプは各日9時~16時。
12日11時からは関所梅林で「YOSAKOIいちょうの会」による踊りが披露されるなど、それぞれの梅林でも踊りや野だて、琴の演奏、写真コンテストの作品展示などの催しを開催。当日は甘酒、焼き鳥、おでんなどの露店も出て盛り上げる。
市産業振興部観光課の内田さんによると4日現在、遊歩道梅林では「既に5、6分咲きといったところ」。日の当たる場所では既に満開を迎えているところもあるという。木下沢梅林など山側については二分咲きほどで「今月15日以降に見頃を迎えるのでは」と話す。