八王子市庁舎前の浅川河川敷で9月11日、国際交流や多文化共生をテーマとしたイベント「みんなちがってみんないい」が開催される。
2008年から毎年5月末に同所で行われている同イベント。2007年まで15回にわたって開催されていたイベント「国際交流みんなちがってみんないい」を発展させたもので、今回で4回目、通算19回目。
今年は5月29日に開催を予定していたが、台風2号が関東地方を直撃。「初めて中止にした」と同実行委員会代表で喫茶店「馬天使」(明神町3)の穂高さん。「その後、多くの方の後押しを受け、東日本大震災からちょうど半年となる9月11日に再開催することにした」
メーンテーマは「河原で不便を楽しもう!」。使い捨て容器を使わない、ソーラー発電、車は使わず徒歩や電車・バスなどで来場するなどエコにこだわる。「中心は民族芸能の発表や民族料理、物販の出店でこれまでと変わらない」と穂高さん。「いろいろと便利なものができてそれが当たり前になり、それを当然と受け取るようになってきたが、この日は『不便だけど楽しい』『大変だけど面白い』――そんなことを実感できる一日にしたい」とも。
会場となる浅川河川敷の東西2つの空間をステージに見立てるなど、工夫してイベントを開催。今回はジャズと民族音楽を融合させた「ロッサ」や「三線テーゲーの会」などさまざまアーティストがライブイベントを繰り広げるほか、岩手県の岩泉町小本に伝わる郷土芸能「中野七頭舞」を舞う「一の会」など踊りやダンスの披露も予定。市内に牧場を持つ磯沼ミルクファーム(小比企町)による体験型イベントも行うほか、エスニック雑貨やケバブなどさまざまな露店をそろえたテントも並ぶ。
公式パンフレット(300円)購入者を対象に西アフリカの太鼓「ジャンベ」などが当たるくじ引きを実施。今年のイメージイラスト「空飛ぶくじら」をキービジュアルにしたオリジナルTシャツ(1,800円)の販売や1口500円の「ワンコイン協賛」なども行い、集めたワンコイン協賛金については全額東日本大震災への義援金に充てるという。
開催時間は10時30分~16時。入場無料。