東京サマーランドが自家発電設備導入へ-夏に向け500キロワット分賄う

東京サマーランドのアトラクションの1つ「グレートジャーニー」

東京サマーランドのアトラクションの1つ「グレートジャーニー」

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 東京サマーランド(あきる野市上代継)は東日本大震災の発生以降続く不安定な電力供給状況を受け、7月にも自家発電設備を導入する。

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 同園は1967(昭和42)年7月に開園。総水路延長が約650メートルにも及ぶ流れるプール「グレートジャーニー」など屋内外に設けられたさまざまなプールで知られるほか、ジェットコースターなどのアトラクションやゴルフ練習場、テニスコートなどのスポーツ施設も併設する。

 同園では既に蛍光灯の一部消灯のほか、白熱電球の約半分をLEDに切り替える作業などを行っており節電に努めているが、「国から電力使用量の15%削減といった話もあり、電力は足りているが準備をしておこうということになった」と同社開発企画課担当者。「取りあえず今年の夏をどう乗り切るかを考えた」とも。

 今回は軽油を利用した9台の自家発電設備を園内の各所に分散して設置。導入する設備の発電容量は合計で約500キロワットに上る。「雷など1時間程度の停電に対応するものはもともと用意していたが、ここまで大きな発電設備を導入するのは今回が初めて」。7月5日・6日の2日間休園して設置する予定で、具体的にどの設備を自家発電で賄うかについては運用しながら決めていく方針。「24時間使用するものは自家発電にするなど考えられる」

 昨年は7月~8月末、9時~21時と設定していた営業時間も今年は時期に合わせて調整することを決定。電力の供給状況により調整する可能性を残しながらも、7月=9時~18時、8月=9時~21時とした。「例えばプールは法令の問題などもあり照明を減らすこともなかなかできない。演出として使っている滝などを止めて、重要なところに振り分けていくようにするかも」と担当者。「安全・安心の面を守りながら節電をしていく。お客さまにはご不便をおかけするかもしれないが、ご協力いただければ」

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