JR東日本(東京都渋谷区)は4月10日、八王子駅~東神奈川駅を結ぶ横浜線について新型車両を導入すると発表した。
現在、横浜線で主に用いられているのは、1985(昭和60)年に登場した「205系車両」。それまでの主力車両「201系」の後継として開発され、車体に軽量ステンレスを採用。銀色のボディーに各線を示すラインカラーという車両デザインの形を築いた。同車両はこれまで八高線、山手線、埼京線、南武線、相模線などでも用いられている。
今回導入するのは、2006年の中央線快速電車への導入を皮切りに普及が進んでいる「E233系」。横浜線用として28編成、224両を新造する。運転時の8両編成、最高時速95キロは変わらないが、車内空間が広くなることで定員はこれまでの1136人から1244人に拡大。「従来の205系と比較して約1割増加し、混雑が緩和される」と同社。
これまでの同系車両とは異なり、車内照明は全面LED化。「従来の蛍光灯の約6割の消費電力量にすることができる」。電動機の直流から交流への切り替えなどもあり、これまでの205系と比較した場合、約7割の消費電力量で走行できるという。
新型車両は2014年度から順次運転を開始する予定。