鉄道各社は今春に行う運賃改定に合わせて4月1日から、「PASMO」「Suica」などICカード利用客に向けて新たなサービスを始める。
消費税が5%から8%に引き上げられることに伴って行われる今回の運賃改定。JRや私鉄各社では、ICカードを利用した場合に1円単位の運賃を導入することにしており、これに合わせてICカードの利便性を高める施策を立ち上げる。
京王電鉄では、運賃改定に合わせて各駅にある窓口限定のサービスとして、10円単位でICカードにチャージ(入金)できるようにする。「利用者サービス向上策の一環」と同社広報担当者。「運賃が1円単位になるので、乗り越しの清算などの際に利用していただければ」。券売機や精算機ではこれまで通り対応するという。
JRも「Suica」について利用方法の一部を改定。今回、新規発売額を1,000円から選べるようにしたうえで、これまで1,000円単位だったチャージ可能額を500円からに変更する。これにより、500円・1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・1万円のそれぞれの金額でチャージできるようになる。
鉄道各社のほか、同日から運賃改定を行う京王バスや西東京バスなどでも、ICカード利用時にポイントがたまる「バス利用特典サービス」について、1円ごとに1ポイントがたまるよう変更するなどの施策を予定する。