パソコンの買い取り・販売を手掛ける「いっとく」(八王子市横川町)が12月末、不要パソコンなどの処分サービスを行うサイト「パソコンポイ」を立ち上げた。
故障パソコンなどの買い取り・処分店「ごみパソ」(横川町)などを展開する同社。店の外壁に店長の「佐藤しげ子」をはじめとしたオリジナルキャラクターを描き話題を呼んだことでも知られる。今回は不要となったパソコンや家電製品などの処分を受け付けるサイトを新たにスタート。「ポイ君」と名付けられたオリジナルキャラクターがサービスを紹介する一風変わったものとなっている。
「サイト名そのままで、簡単かつ安全にパソコンをポイと処分するサービス」と社長の永野間祐一さん。新たなキャラクターを作り上げたことについて、「これまでにも『ごみパソ』で独自のキャラクター展開を行ってきたが、まったく方向性の異なるイメージキャラクターのサイトを作ろうと思ったのがきっかけ。ユーザーに楽しいと思ってもらえるサービスに仕上げたかった」と話す。
サイトの立ち上げに合わせて、昨年4月にサポートが終了したOS「Windows XP」をモチーフとした「XPさんを偲ぶ会」も公開。葬儀の祭壇をほうふつとさせるデザインにし、「メッセで一晩中語り明かしたね…」「一晩中動画を見てニコニコしたね…」(以上、原文ママ)など思い出を振り返った上で、「パソコンポイ」での処分を促している。
「XPはとても息の長かったOSであり、私自身も多くの思い出を共有したOSだった。(サポート終了から)半年以上が過ぎて、そろそろ皆さんがXPさんの思い出やお別れしたときの気持ちを忘れかけているころだと思い、もう一度XPへの感謝の気持ちを思い出してほしいという願いから公開させていただいた」と永野間さん。周囲からは「ハンカチなしでは見られないという声が多く聞かれる」とした上で、「XPさんとの思い出は、おのおのの心の片隅にある」と諭す。
「ポイ君」については、LINEのスタンプやポスター、チラシなど、さまざまな形でキャラクター展開を行っていく予定。「XPさんの一周忌も予定している」。遊び心を随所に見せるが、「回収したパソコンのデータ消去とリサイクル処理は徹底してまじめに行っているので、安心してほしい」と訴える。